13話 �� ページ48
あくる日。
今日は秀明は休み、シマ兄達も溜まっていた書類をやっつけたらしく(シマ兄達が通っている高校は生徒の自主性、自立性を重んじるという特殊性を持っている。それが顕著に表れるのが委員長らが集まる生徒会であり、催物の企画書を始めとした様々な書類が山のように積み重なっているのだ。昨年あたりから爆発的に始末書が増えたらしいが...
マンちゃんが淹れてくれた紅茶をダイニングルームで飲む。流石にあのバカ騒ぎに突っ込む勇気はないので。雰囲気だけ楽しめたらいい。因みに、マンちゃんは紅茶を淹れた後、予約していたケーキを取りにグルさんと出かけた。
喧騒に目を向けて深く溜息を吐く。ああ、あんなにとっ散らかして...片付けが大変そうだ。
「アーヤ」
隣に人が座ってソファーが傾く。名前を呼ばれてそちらに目をやると、キッチンから持ってきたクッキーをテーブルに置いたひとらんが、可愛らしいプードルの形のものを一つ摘まんで口の前に差し出していた。所謂、"あーん"だ。口を開いてクッキーを迎え入れると、ミルクの柔らかい甘味が広がる。出来上がってからあまり時間は経っておらず、まだほんのりと温かい。一口で食べるには少し大きく、頬張ってゆっくりと唾液で溶かしながら噛んで、飲み込んだ。ほう、と吐息を零す。
「どう？」
「おいしい」
そう言うと、ひとらんは嬉しそうに笑って花を飛ばして、再びクッキーを摘まんで僕に向けた。大きく口を開けて頬張っていると、ガチャリ、とリビングルームの扉が開いた。マンちゃん達が出てから十分も経ってないから、夕飯買い出し組が戻って来たらしい。お腹を刺激する脂っこい匂いが此方まで漂ってくる。
「ちょっと行ってくる」
「待って」
机の上に広げるのを手伝おうと立ち上がると、ひとらんに腕を引かれてソファーに戻される。不思議に思ったが、見てみて、と言われてリビングに視線を移して、凍りついた。リビングも同じく凍っていたが、一番解凍が速かったシャオロンが青ざめた顔で叫ぶ。
「なんッッでお前らが買い出し行ったん！？一番アカン組み合わせやんけ！！！」
そう言って三人...ロボロ、ゾム、エーミールを指差した。
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みずいろ。(プロフ) - Haruさん» そう言って頂けて幸いです。Haruさんの「楽しみ」との言葉を糧にして頑張ります！コメントありがとうございます！ (2021年6月24日 20時) (
レス) id: a0a86fce5f (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - みずいろ。さん» いえいえ、こちらこそすみません！楽しみにしてます！ (2021年6月24日 20時) (レス) id: 40c5cf4ec4 (このIDを非表示/違反報告)
みずいろ。(プロフ) - Haruさん» Haruさん、すみません！！今執筆している最中でして…。明日に公開する予定です。本当に申し訳ありません！！！ (2021年6月24日 20時) (レス) id: a0a86fce5f (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - 次の作品を読むためのパスワードを教えていただきたいです！ (2021年6月24日 20時) (レス) id: 40c5cf4ec4 (このIDを非表示/違反報告)
アヤナ(プロフ) - みずいろ。さん» そうですよね〜！！この小説読むの楽しみにしてます！頑張って下さい！！ (2020年5月3日 17時) (レス) id: a3a5163252 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みずいろ。 | 作成日時：2020年4月29日 23時
