10話 �� ページ35
黒木は深く息を吐いてから続ける。
「若武にはとても言えない、ひどすぎる。立花、明日秀明に行く前に野村グラウンドまで来てくれ。若武を除いた皆でこれからどうするか相談したいんだ。例えば、若武には内緒でカンパ集めて新しいチャリを買ってやるとかさ。30分もあれば結論が出ると思うから、4時15分ごろ」
「分かった」
僕が答えると、黒木は声を柔らかくして言った。
「じゃ、明日ね。遅くに掛けてごめん。おやすみ、A」
「ん。おやすみ、黒木」
そう言って受話器を置くと、身体から力が抜けて床に座り込む。
...どうしよう。
これで若武は完全にお小遣いストップだ。
お小遣いを貰ったことがないからよく分からないけど、お金が使えなくなったら不便だというのは分かる。
小さく息を吐いてから、改めて意気込みを入れる。
若武のためにもこの事件を解決しないと。
これは、ただの自転車乗り逃げなんかじゃないから。
乗り逃げだったらわざわざグチャグチャにしないし、第一チェーンを引きちぎらなくてもあそこのそばには駐輪場があるからそれを盗ればいい。
狭い路地裏、引きちぎられたチェーン、グチャグチャになった自転車。そして、近くであったコンビニ強盗。
...もしかして。
色々と思い出していくと、ある一つの仮説ができた。
僕の想像だから証拠も何もないけど、仮説があってたら若武はものすごく不運だったってことになる。
そこまで考えて頭を振った。
一人で考えててもどうしようもないし、明日皆で考えればいい。
とにかく、明日の為にも今日はもう寝よう。
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みずいろ。(プロフ) - Haruさん» そう言って頂けて幸いです。Haruさんの「楽しみ」との言葉を糧にして頑張ります！コメントありがとうございます！ (2021年6月24日 20時) (
レス) id: a0a86fce5f (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - みずいろ。さん» いえいえ、こちらこそすみません！楽しみにしてます！ (2021年6月24日 20時) (レス) id: 40c5cf4ec4 (このIDを非表示/違反報告)
みずいろ。(プロフ) - Haruさん» Haruさん、すみません！！今執筆している最中でして…。明日に公開する予定です。本当に申し訳ありません！！！ (2021年6月24日 20時) (レス) id: a0a86fce5f (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - 次の作品を読むためのパスワードを教えていただきたいです！ (2021年6月24日 20時) (レス) id: 40c5cf4ec4 (このIDを非表示/違反報告)
アヤナ(プロフ) - みずいろ。さん» そうですよね〜！！この小説読むの楽しみにしてます！頑張って下さい！！ (2020年5月3日 17時) (レス) id: a3a5163252 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みずいろ。 | 作成日時：2020年4月29日 23時
