9話 �� ページ31
そう言うと若武は悔しそうに指を鳴らした。
「じゃ、昨日電話した時同じ家の中に居たんだ。ちきしょう！知ってたら代わってもらってたのにな。立花志麻ってカッコいいもん。背なんてすげえ高いし。俺ファンなんだ」
「僕も」
小塚が恥ずかしそうに言って俯いた。
「この間グラウンドでトライするとこ見かけたけど、すごかった。男なら誰だってあんなふうになりたいと思うよ」
黒木が少し笑って言う。
やろ？？僕のお兄ちゃんは最ッ高にカッコいいんよ。
「それにモテるんだ。中等部や高等部の女達が、よるとさわると噂してる」
上杉は大きな息を吐いて天井を仰ぐ。
「先週のテストじゃ
ちなみに、黒柳はグルさん、赤瀬はトントン、花緑はマンちゃんだ。
皆が僕を見て一斉に言った。
「お兄さんに宜しく！」
そう言うと皆落ち着いて静かになった。
さっきまで僕が口を開く間も無かったからやっと話せる。
「若武、昨日電話に出たのお兄ちゃんだよ」
そう言うと若武はこれでもかというぐらい目を見開いた。
「僕が帰るのが遅かったのと、夜遅くに電話が掛かってきたから機嫌悪くていつもより声が低かっただけ」
びっくりした？
そう言って、固まってる若武を見て、してやったりと僕は笑った。
今僕は悪戯っ子みたいな顔して笑ってるんだろう。
僕の顔を見た小塚と上杉が何故か固まって顔を赤くした。
それに首を傾げながら黒木と教室を出る。
僕が鼻歌でも歌いそうなほど機嫌を良くしてると、黒木が僕の顔を覗き込んで言った。
「どうしたんだ、アーヤ」
「んっふふ〜...あれ？」
僕は目を瞬かせた。
なんで黒木が僕のあだ名知ってるんだろう。
僕が不思議そうにしてるのが伝わったのか、黒木が小さく笑った。
「違った？」
「んーん、合ってる。なんで知ってるの？」
黒木は笑って言った。
「Aって名前の女の子は大抵そう呼ばれてるから」
そうなのか...
黒木は階段を下りながら胸ポケットから折った紙を取り出す。昨日若武が書いた恨みを持つ人間の一覧表だ。
二ヵ所に青いマーカーでチェックがつけてある。
「それは？」
僕が聞くと、黒木はちょっと眉根をよせた。
「これから調査を必要とする人物」
僕は驚いて黒木を見上げた。
だって、30人ぐらい名前があったのにチェックは二つしか付いてなかったから。
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みずいろ。(プロフ) - Haruさん» そう言って頂けて幸いです。Haruさんの「楽しみ」との言葉を糧にして頑張ります！コメントありがとうございます！ (2021年6月24日 20時) (
レス) id: a0a86fce5f (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - みずいろ。さん» いえいえ、こちらこそすみません！楽しみにしてます！ (2021年6月24日 20時) (レス) id: 40c5cf4ec4 (このIDを非表示/違反報告)
みずいろ。(プロフ) - Haruさん» Haruさん、すみません！！今執筆している最中でして…。明日に公開する予定です。本当に申し訳ありません！！！ (2021年6月24日 20時) (レス) id: a0a86fce5f (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - 次の作品を読むためのパスワードを教えていただきたいです！ (2021年6月24日 20時) (レス) id: 40c5cf4ec4 (このIDを非表示/違反報告)
アヤナ(プロフ) - みずいろ。さん» そうですよね〜！！この小説読むの楽しみにしてます！頑張って下さい！！ (2020年5月3日 17時) (レス) id: a3a5163252 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みずいろ。 | 作成日時：2020年4月29日 23時
