マイペースな番犬くん (ページ2)

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朝ページ2

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朝起きると時計の針は7時を指していて。普段6時に起きてメイクなりヘアセットなりしている私からしたら大遅刻だ。とりあえずベッドから飛び起きて下の階にある洗面所へ猛ダッシュ。

顔を洗って歯磨きをしてスキンケア、日焼け止めとリップと眉毛を描けばそれとなくいい感じになる。そして最後に髪の毛を軽く巻いてフワッとさせれば完成。今は7時37分。我ながら早くできた。

ご飯を食べてスマホを触っていると8時近くになったので自分の部屋に荷物を取りに上に上がって荷物を持って玄関へ。ローファーを履いてお母さん、お兄ちゃん、妹、みんなに聞こえるように行ってきますと叫ぶと家中あちこちから行ってらっしゃいと大きい声が。

家を出ると見慣れた後ろ姿が見えた。

『かおる！』

「 Aさん！おはようございます」

『おはよう薫今から行くの？』

「そうです寝坊しました笑」

と言って恥ずかしそうに笑うかわいい薫に一緒に行こうと提案すると頷いてくれて本当に可愛い。できた後輩。

薫とは中学で出会って薫の蹴ったサッカーボールが私の頭に当たって倒れて気失ってそれで目覚ましたら薫の家で。。

なんて思い出に浸っていると隣から肩を組まれた。
誰？と思いながら隣の人物を確認しよう勢い良く隣を見ると寝起きで眠そうでめちゃくちゃ不機嫌な純也がいた。

『おはよう純也忘れてた』

「 ……ありえねえ」

薫「純也くんおはようございます」

「 …………おはよ」

薫「ほんと朝弱いっすよね純也くん」

「 ………うるせ」

純也と薫は中学の頃からサッカー部の先輩後輩として仲が良かったみたいで今も高校で同じ部だし仲良くしてるみたい。

純也に肩を組まれたまま３人で話しながら学校までの道のりを歩く。すると純也とは反対の隣にいる薫が寒いと言い出した。

『寒いよね 11月だよもう』

薫「それにしてもAさん手ちっちぇーし手首ほせー」

『そう？薫が男子だからそう見えるだけでしょ笑』

薫はそう言いながら私の手を取って自分の手と重ね合わせる。そしてそのまま私の指の間に自分の指を入れ込んで手を繋ぐ。………………恋人繋ぎってやつ。

ビックリしたけど薫だし、と思って特に気に留めなかった。他2人は気に留めてたみたいだけど。

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