ウラとおもて (ページ9)

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カーテンの隙間から入る光で目を覚ます

時計を見ると12時を指していた

いつもは起こしに来るメンバーも察しているのか
今日は来ない

おれもメンバーとAが寝ている時は起こしに行かない

暗黙の了解だ

横を見ると腕の中で眠るA

赤ちゃんみたいな寝顔には似合わない大人な身体

昨夜の事を思い出して余韻に浸る

流石にそろそろ起きないと、と思い小声で名前を呼んだ

｢ A、そろそろ起きないと｣

『ん』

優しくAの頭を撫でる

『ひすんおっぱ』

寝起きの掠れた声で呼ばれ、

愛おしさを感じて笑いが溢れた

｢お昼だからそろそろ起きよ？｣

先に服を着て、Aの着替えも手伝う

伸びをしたAは、そのままおれに向かって手を広げた

ぎゅーして欲しいってことだ

『おっぱ良い匂い』

そのまま首筋に顔をうめ、匂いを嗅いでくる

くすぐったくてAにもやり返すと、甘い声が聞こえ

理性がとびそうになった

そして、

昨日散々した事を思い出し、Aを立ち上がらせ

リビングに向かう

すでにおれたち以外のメンバーが揃っていた

｢ A～!!起きるの遅い!! ｣

Aの肌を守る為に早寝早起きをさせているソヌが
ぷんぷん怒っていて、

｢ヌナおれの隣～｣

そう言ってAを迎えに来たニキ

そんな皆から愛されるAが昨日の夜は

おれと一緒だったって考えると優越感を感じる

今日の夜にはソヌのものになるけど

最終的におれのところに来てくれればそれでいいよ

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