ウラとおもて (ページ5)

今日:51 hit、昨日:31 hit、合計:53,754 hit

日常ページ5

.

｢ A…!!! ｣

『ん、』

うっすら目をあけるとじぇいオッパが私を見下ろしていた

｢またソファーで寝てたの？｣

オッパは呆れたように言ってキッチンに向かった

何度目か分からないソファーでの寝落ち

最初は、部屋までわざわざ運んでくれてたメンバーだけど

1回目、2回目、3回目、何回も繰り返すうちに放置されるようになった

首に違和感を感じ動かすと、

『いった… 』

ソファーの肘掛けに頭を乗せて寝ていたらしく

高さがある肘掛けは寝るのには不向きだった

ご飯を作ってくれているオッパに挨拶をして

洗面所で顔を洗う

｢あ、ヌナおはよ｣

そんな声に、おはよじょんうぉんそう返すと背中に重みを感じた

｢おれ、ニキなんだけど｣

耳に息がかかり、驚いてつい目を開けてしまう

『うわ、痛いっ』

急いで泡を流す

横にかかってるティッシュで顔を拭くと

不満そうなニキの顔がみえた

『ごめん、寝起きで耳がまわってなかった』

｢意味わからないこと言わないで｣

余計むすっとしてしまった

ごめん、と言って頭を撫でると気持ち良さそうに目を瞑った

かと思えば

撫でていた手を引いて

｢おれの声って忘れられないようにしないとね｣

反対の手で腰を引いて密着する形になった

あぁ、朝から甘すぎる

そんな事を考えているとニキと私の顔の間に手が入ってきた

手のおかげで顔の距離が残り数センチな事に気が付く

｢朝から何してるの？｣

声の主はわたしがさっきニキと間違えたじょんうぉん

うぉなはもうひとつの洗面所で顔を洗ったのか

私の手を引いてリビングへ歩いた

｢あっ、ヌナ｣

寂しそうなニキの声を無視して

.