届け、私の赤い糸【名前変更オリジナル】 (ページ7)

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▽ ページ7

「さっき告白されてさ」

『あ～うん、見てた』

「俺、好きじゃないから断ったらさ
ブチギレられて、よくわかんないよな」

『ん～悔しかったんじゃない？
あの子、学年1モテる子だし』

そうなのか、と初めて知ったような
反応をした山田が少し面白くて、笑ってしまった

「なに笑ってんの」
『いや、なんか山田ってこんな人だったっけなって思って』

昔の記憶を遡れば
いつも女の子と遊び、笑顔が可愛い
そんなイメージしかなくて、だから今とのギャップにまだ脳が追いつかない

「そりゃ、俺だって変わるだろ
でもお前は変わってない気がする」

『そう？』

「俺の知ってるAのままで安心した」

なぜか照れながら言った言葉は
私の中で少し胸に刺さった
私はなにも変わらない、子供のままなのかと
思ってしまったからなのかもしれない