届け、私の赤い糸 【名前変更オリジナル】

▽ ページ3

『ごめん！那奈！
今日先帰ってて！』

「おっけ〜バイバイ！」


なんで私がこんなことやらなきゃいけないの
しかも、那奈と帰れる週に一度の日に限って



大量の紙を腕に抱え、一歩進むごとに
なぜか重さが増してるような気がして、
それと更に増す暑さが、

私をさらにイライラさせた。


こういう時に運命の出会いとかあるんだよな〜

そんな馬鹿みたいなことを考えながら
1年のフロアの廊下を歩いていた。

「お〜い！A〜！」

後ろから声がして振り返ると
私以上に肌の焼けた男が私に向かって走ってきている。


私の男版の親友、光輝だ。



こいつは私の運命の人じゃない
今現れるタイミングじゃねぇよ

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