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森医師と壊れる自分自身 ページ13

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息が、切れて喉が渇く。

脚も、張り裂ける程痛い。


暗くなったり明るくなったり少し異常が出てきた視界に嫌気が差し乍らも、構成員等を側に歩いている私の父に抱き着いた。





「______森、さん……っ、」





堪え切れなかった涙を拭う事もせず、抱き締める力を強くする。

首領は少し吃驚してから、小さく微笑んで私の方に顔を向けること無く付き添いの構成員等に部屋に戻るよう命じた。





「君が森さんだなんて……いつぶりだろうか」



「……っぐ、ぅ、うぁっ…………」



「未だ中原君離れ出来ないのかい?」





嗚咽を漏らして頸を力無く横に振る私に、首領は腰に回した私の手を優しく解いてぐるんと躯を此方に向けた。

_____本当の、父のような笑み。


貴方が私の父になったのは何時だっただろうか。


__「君の家族に悪い事をした。

無実の人達迄__大勢を殺して仕舞い本当に悪いと思っている

差て、行く宛の無い君だが……その詫びに私の養子として生きていくのはどうだろうか?
何、悪い話じゃないだろう」__


嗚呼、そうか、_____懐かしい。

てっきり中原さんの云う通りボロ雑巾のように扱われる場所だと思っていたから森さんは不安だった私の心の拠り所だった。





「ぅ、あぁ_____っ」





これ以上現実を見て傷付くのは厭だ。

無謀な夢を見るのは厭だ。

全部あの人に取られるのが厭だ。




「森さん…………っ
私は、私は、……………友人部下想人物迄全部!!!
何であの人に渡さなきゃいけないの?!」




私の友人だってあの人に媚を売って私の事など知らん振り。
部下はいち疾く昇格する為にあの人の所へ消えていく。
彼も貴方の虜なの。
物に至るまで全部貴方が勝る。



吐き出して、吐き出して。
それでも森さんは厭な顔一つせず私の背中を優しく叩いた。




___勿論、私の心は徐々に壊れつつあった。

護ると云う約束→←叶わぬ恋する妹の立場



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ゆい - 首領は中也のこと名前呼びですよ (2018年10月3日 10時) (レス) id: ec4be56788 (このIDを非表示/違反報告)
ザクロ(プロフ) - 続き楽しみにしてます! (2018年7月9日 1時) (レス) id: cf0e41908a (このIDを非表示/違反報告)
@くろ_。(プロフ) - 雪花さん» ありがとうございます!実は先程公開しようとしたらデータが消えました、、、えへ (2018年6月10日 16時) (レス) id: a5d4ec3f5a (このIDを非表示/違反報告)
雪花(プロフ) - すごく面白いです!!続き楽しみに待っています!! (2018年6月8日 13時) (レス) id: 5dc7f7d16f (このIDを非表示/違反報告)
@くろ_。(プロフ) - こんるりさん» あざますぅえええはぁぁぁあす↑↑↑中也さんとびっきりかっこよくしますね(ウィンク) (2018年5月30日 20時) (レス) id: a5d4ec3f5a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:@くろ__。 | 作成日時:2018年5月23日 18時

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