社畜、生まれ変わります【ツイステ】

俺だって怒ります ページ41

『……(ラウンジの仕込み、フロイドの暴走止め……あぁ、課題もしなきゃな……あー……)』


俺はガリガリと自分の頭を掻き回しながら、今からしなきゃいけないことを思い浮かべる

あー、あのクソ上司の元で働いてた時ぐらいの忙しさ……あの時よりかはめっちゃ仕事環境はいいんだけどさ……←


「A〜!!なーにブツブツ言ってんのー？」

『っ……フロイド、後にしてくれ……(今来られると八つ当たりしてしまう可能性がある……)』


後ろからいい笑顔で俺に抱きついてくるフロイドに俺はできるだけ柔らかい口調でやめろと言う

おい、何笑ってんだジェイド。お前の片割れだろ止めろよ←


「おやおや……フロイド、あまりAを困らせてはいけませんよ」

『…………(絶てぇ思ってねぇだろ……!!)』←


陰気臭い笑顔で言うジェイドに俺はもっとイライラする

相変わらずフロイドはねぇ、Aなんでそんな顔してんの？うけるーとか言って笑っている


『っ……あーもう!!ウルッせぇな!!ベタベタすんなよ!!お前らのせいでイライラしてんだよ!!分かんねぇのか!!(あぁ、違う違う!!)』

「へ、あ、A……ご、ごめんなさ、」


俺がそう大声を出すとフロイドの泣きそうな声が後ろから聞こえて温もりが離れるのがわかる

止まれ止まってくれ!!なんて思う俺の気持ちを無視して口は動く


『っ!!謝ればいいと思ってんだろ!!そういうのうぜぇんだよ!!(こんな事言いたくないのに……)もうお前らの顔なんか見たくな……っ!!』


俺はそこでやっと口が止まり、顔をバッと上げる

すると目の前には半泣きのフロイドとジェイドが俺に申し訳なさそうな顔をして立っていた


『っ……ご、ごめ、ごめんな……ちが……頭冷やしてくる……(あぁもう、全部が嫌だ)』

「っ!!A!!待ってください!!僕達の話を!!」


俺は後ろから聞こえてくるジェイドの声を無視して、二人とは違う方向へ走る

何してんだ、何がしたいんだ俺は……

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