２０話 ページ21
ｸﾞﾘﾑ「マジフト大会ではスタートラインにすら立てなかったオンボロ寮からしてみたら、羨ましい話なんだゾ」
ｶﾘﾑ「そっかぁ、そりゃ残念だったな」
……私もマジフト大会、出たかったなぁ。
手でリンゴを取り、しゃりしゃりと食べました。
ｱｼｪﾙ「姉上、行儀悪いです」
『スカラビアでの食事作法よ』
ｱｼｪﾙ「はい、フォークです」
用意周到なこと…
しぶしぶアシェルからフォークを受け取り、次もリンゴを食べました。
ｼﾞｬﾐﾙ「この冬休み……俺たちは毎日６時間、勉強したり魔法の実技訓練をして過ごそうと思ってる」
ｱｼｪﾙ/ｸﾞﾘﾑ「「毎日６時間！？」」
ｸﾞﾘﾑ「それじゃあ、学園で授業がある時となにも変わらねぇんだゾ」
ｱｼｪﾙ「毎日６時間？ハハッ…ヤだな……」
ｽﾞｩｰｰﾝと部屋の端っこで踞ってしまったアシェル……。
元気出して！とアシェルを果物で釣っている間にグリムくんが「ホリデーってのは、休むもんだ。宿題なんか休みが明けてからやりゃいいんだよ」と、レオナの真似をしていました。
……いや、どこでそんなこと聞いたのよ。
ｼﾞｬﾐﾙ「あいかわらずだな、あの人は……」
ｶﾘﾑ「うーん、でも、言われてみれば確かにそうかもしれない。オレのとーちゃんも、『学ぶときは真剣に学び、遊ぶときは思い切り遊べ』って言ってたし……。レオナの言う通りメリハリが大切かもな」
ｱｼｪﾙ「！！ってことは……！」
『！！ ビックリしたぁ……』
カリムの言葉を聞いて、アシェルが思い切り顔を上げました。びっくりして果物を落とすところでした……。あっぶな…
ｶﾘﾑ「よし！オレは決めたぜ、ジャミル。やっぱり休暇はちゃんと取りべきだ。寮生たちを明日実家に返してやろう」
ｼﾞｬﾐﾙ「えっ！？」
ｱｼｪﾙ「やったーー！６時間勉強しなくてすむー！」
ｶﾘﾑ「このことは寮生たちには夕食の席で話すことにする。ジャミル、みんなに欠席しないよう伝えておいてくれ」
ｼﾞｬﾐﾙ「あ、ああ……。わかった」
ｶﾘﾑ「そうだ。お前たちにスカラビアを案内してやるよ。見せたいものがあるんだ」
『ちょ、カリム、寮生には勉強させておいて自分が遊んでいたら示しがつかないわよ？』
ｶﾘﾑ「せっかく客人が来てるんだ。今日はいいじゃないか」
『う”っ…可愛い……ダメよ抑えなさい私。
ｺﾞﾎﾝｯ……私より成績が上になってから言いなさい』
ｶﾘﾑ「うっ」
ｱｼｪﾙ「姉上、全部聞こえてます」
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Luke(プロフ) - おうどんさん» お待たせして申し訳ございませんでした！！！できる限り更新していこうと思いますのでこれからもよろしくお願いします！！ (2022年1月18日 10時) (
レス) id: 4d891785b3 (このIDを非表示/違反報告)
おうどん(プロフ) - 更新待ってました！！いつも見てます！これからもがんばってください！！ (2022年1月17日 22時) (レス) id: 564d3ed6e9 (このIDを非表示/違反報告)
Luke(プロフ) - 潤華さん» コメントありがとうございます！とても励みになります泣 (2021年7月5日 16時) (レス) id: 4d891785b3 (このIDを非表示/違反報告)
潤華 - とても面白いです！更新頑張ってくださいね(^^) (2021年7月5日 16時) (レス) id: 4407528001 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Luke | 作成日時：2021年2月18日 14時
