復讐と恋とヨングク８ (ページ27)

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★２つの携帯-１- ページ27

｢ヒムチャンさん！？｣

私の声に動きを取り戻したヒムチャンさんが、｢オッパだ。｣と言った。

｢お前は、いつになったらオッパと呼べるようになるんだ？｣

それを見ていた室長が、｢偉く年上ぶってるじゃないか。厚かましいぞ。｣とヒムチャンさんにデコピンした。

｢中に入れてやったんだから、さっさと用件を言え。｣

ヒムチャンさんは、デコピンされたおでこをおさえながら、私の前に紙袋を差し出した。

｢俺達の曲が、今日初めて１位を取ったんだ。これは、この前差し入れしてくれたお返しだ。ミヨンが応援してくれたから１位が取れた、ありがとう。｣と言った。

｢おめでとうございまーす。｣と言いながら私は手をパチパチ叩いた。

そんなお礼を貰うほどのことは何もしていないけど、折角のお祝いモードに水をさす訳には行かないので、｢ありがとうございます。｣と紙袋を素直に受け取った。

｢B.A.Pもついに１位を取ったんだな。｣

室長は、泣きながらヒムチャンさんの頭をポンポン叩いた。

｢ヒョン、痛いですって。それに何で泣いてるんですか？｣

｢うるさい！俺は、猛烈に感動してるんだ。｣

室長の涙、涙…でお開きになって、ヒムチャンさんはおとなしく帰って行った。