25.渚とカエデの立場 ページ26
E組side
「もしかして、渚と茅野も脅されてるんじゃない?」
みんなと遊ばずに転入生三人と遊んでいる二人を見て誰かがポツリと云った。
「そうかもぉ。だってぇ、二人とも愛華達の事裏切るなんて事しないと思うしぃ」
池守の言葉でみんなは「そうかも」と口々に云い出した。
「じゃあ今は彼奴らとつるんでるし、後で聞いてみる?」
全員一致でそうすることになった。
渚side
夜ご飯も終わり、今から殺せんせーの暗殺が始まる。
A達は面倒だからと参加しなかった。
流石に普通に夜ご飯の時に現れたのはみんな驚いていたなぁ。
…Aは右腕に包帯巻いていたけれど。
殺せんせーは映像鑑賞に行き、僕と茅野も其処で座っているとみんなに呼ばれた。
そっと外に出て行くと磯貝君が僕の肩を掴んで云った。
「渚と茅野って若しかして水無月さんに脅されているのか?」
夢主side
私達転校生組は「疲れたから部屋に戻る」と渚に云い、少し離れた所から様子を見ていた。
因みに右腕の骨折はホテルでの任務直前に【花鳥風月・癒しの蜜】で治療済み!
此の包帯は怪しまれない為にしてるだけ。
耳に通信機を付けたままなので彼方の声は丸聞こえ。
私が渚達の事脅してるんじゃないかってそんな訳がないのに。
私は通信機に向かって語りかけた。
『渚とカエデ、聴こえる?此れのお陰で其方の話は丸聞こえなんだけどさ、何とか頑張って中立の立場に立てないかな?…うん、ありがとう』
渚達が上手く云い納得させたところまで聴くと私は一度通信を切った。
「良かったのかァ?」
『うん。前々から考えてた事だし、其れに其方の方が良いよ。太宰は理解してるみたいだけど』
「そうした方があちらの情報が入って来やすいからだろう。其れと…」
『此の学校で出来た数少ない友達だからね。此れはお父さんから了承をもらってるんだけど私達が復讐をした後も学校に残る確率は殆ど無い。渚達が其の後も仲間外れなんて嫌でしょ?』
私は渚達が居る方向を見ながらそう云い微笑んだ。
「…A、手前も優しいところがあるんだな」
『おい中也。私はいつも優しいだろ』
立ち上がり中也の方へ行こうとする私を敦が慌てて止める。
「此処木の上だから危ないよ!?」
あ、此処木の上だった。
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サヤ(プロフ) - 続きが楽しみです!頑張ってください! (2021年8月2日 19時) (レス) id: 4f60a72d2e (このIDを非表示/違反報告)
さう(プロフ) - 絶対面白い!悪女ちゃんボコボコにして欲しいです!!更新楽しみにしております!!!! (2021年1月8日 19時) (レス) id: c9dfe6b4d6 (このIDを非表示/違反報告)
ひつじ - ここからが 面白いところなので 頑張って下さい!! (2020年3月27日 22時) (レス) id: c8a48f9c26 (このIDを非表示/違反報告)
lkwisterven - 極・吹雪姫さん» きっと絶望の表情を見せてくれるよ!それでぶりっ子をいじめて夢主もどうとか言って結局罵倒されて落ち込むんじゃない?笑えるよもしそうだったら。そういう系のが見たいんで更新頑張って欲しい! (2019年7月15日 16時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
乃々 - くふ、やば、面白ww早く続き読みたいので更新頑張って!! (2019年7月4日 19時) (レス) id: b63f1450b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kiri | 作成日時:2018年9月17日 21時