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「ただいま………」
母「おかえりーって…どうしたの?」
「え?」
家に帰るとびっくりした顔のお母さんがいた。
母「え?だって、泣いてるじゃない」
「うそ…………」
自分の頬を触って見ると濡れている。
母「………何かあったの?」
「別になんもないよ。明日がテストだからさ」
母「…………そう?」
「うん。上行ってるね」
無理矢理な理由だったけど、大丈夫かな?
階段を登る私の足取りはだんだん重くなってきた。
やっとのことで自分の部屋に入りドアを閉める。
「はぁ…………」
力が抜けてドアにもたれかかる。
真っ暗な部屋の中で一人でいると、堪えていた気持ちが溢れてきた。
「れ………ん………」
ポタポタと涙が床に落ちる。
麗美ちゃんを見る廉の目は幸せそうで。
私の事なんてさっぱりで。
それが辛すぎて…………
私は今の時代を生きて行けるのかな……?
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作者名:L | 作成日時:2015年7月25日 23時