紅雀 ページ48
それからの時間は今まで感じたことが無いくらい幸せだった。
康二君がいて、大吾君がいて、流星がいて、廉君がいて…紫耀さんがいる。
みんながいるこの家は暖かくて…
…一人で居るのとは全然違う。
私は、ここに居たい。春休みが過ぎても、ずっと。
大「Aちゃん明日は肉じゃがにしてや〜」
「はい。もちろんです。」
康「あ、紫耀。今やきもち焼いてたやろ〜?」
紫「は?妬いてないし!」
流「あーあ、食卓で暴れないで!」
廉「あーもう…お前らええ加減にせえよ!」
本当に楽しそうなんだもん。
きっと私もみんなも、心から笑える場所はここしかないんだと思うの。
一緒にいる。それだけで、見ている方は幸せな気持ちになる。
そう思わせてくれるのはみんなだからだよ?
こんな景色がずっと、ずっと続きますように…
でも私は知らなかった。
始まりがあれば…必ず終わりが来る事を。
永遠なんて、存在しない事を。
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作者名:L | 作成日時:2017年5月1日 20時