駝鳥 ーFWORUMIDー ページ41
ソ「フォルミード…」
フォ「どうしたの?」
リビングのソファで黄昏ていた俺の所にソリードがきた。
ソ「イーラとマエスティアは?」
ソリードはキョロキョロしながら聞いてきた。
ファ「出てるよ。親父の所に行ってる。」
ソ「そっか…」
今日のソリードはいつもの違う…
ファ「…話があるんでしょ?」
ソ「…うん。」
ソリードはそう言うと俺の隣に座った。
ソ「…俺さ……ここ…離れたいんだよね…」
ファ「………そっか…」
そろそろ誰かが言い出すと思った。
ソ「…止めないの?俺、約束破るって言ってるんだよ?」
ウィンクルムに復讐するって約束…
でもさ……
ファ「止めないよ。いつまでも復讐に取り憑かれていたら前に進めないじゃん。だから…止めない。」
ソ「でも…」
ファ「安心して。…俺はずっとここにいるから。何かあったら来て、俺はここにいる。」
ソ「フォルミード…」
ファ「行くなら、気をつけて。ディアプトラには見つからないように。」
ソ「わかった。ありがとう…」
ファ「イーラとマエスティアにも一言残していってよ。」
ソ「うん。」
本心では復讐なんて、って思ってる。
だから、先に進もうとしている仲間を止めることは出来なかった。
だから、イーラとマエスティアにも進んで欲しい。
残るのは、俺だけで充分だ。
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作者名:L | 作成日時:2017年5月1日 20時