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買い物を終えて、家に帰ってからは大吾とテレビを見たりして過ごした。
二人で話したりはしているけど何か…何か壁のようなものを感じた。
多分、それは、廉のこと。
廉の話はどちらも話さないから、何か変な感じになるんだ。
私は廉を避けている、大吾はそれを感じて廉の話を避ける。
そうして『いつも通り』を作る。
ぼーっと過ごせばあっという間に日は落ちる。
「そろそろ、夕飯の支度しよっか」
私がそう切り出すと
大「せやな。作ろか」
と大吾も言った。
二人でキッチンに立って料理をする。
大吾が切った野菜を私が炒める。
「大吾、野菜切るの上手いね。って当たり前か…」
大「まあな、ずっとやってるし」
そう、八重歯を見せて笑う大吾。
なんでか無性に誰かに、甘えたくなった。
「…………」
大「っ…A？」
野菜を切っている大吾の背後から抱きつく。
「…ごめん。」
ごめん、大吾。でも、もう少しこのままいさせて？
「少し…だけ…」
大「わかりました。」
大吾はそうあの頃の口調でそう言った。
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作者名：L | 作成日時：2016年1月18日 21時
