月と絆と正義と夜と (ページ9)

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俺ページ9

「．．．い．．．起きろ！！」

「ふぁい！？」

情けない声と共に飛び起きた
目を開けると、エースが鉄パイプを持って私を

「って、エース！？」

「．．ったく。お前寝起き悪ぃな」

エースは呆れたように頭を抱える
セレーネは、やはりポカンとしていた

昨日はあんなに敵意むき出しだったのに．．
どういう風邪の吹きまわしなんだ

「むー．．．何よもう！いいでしょ別に」

「ほら、早く行くぞ」

エースは寝起きのセレーネを置いて小屋を出ようとする

「あっ、待ってよー！！」

セレーネはそう言う言いながら、エースを追いかけた

コルボ山山中

「．．．なぁ、セレーネ。」

エースはセレーネに少し躊躇いながらも聞いた

「何が憎いんだ？」

「！！」

エースのその質問に、セレーネは目を丸くして表情をこわばせる

「な、何を言っているの？私は「昨日．．お前、憎いって言ったよな」

エースは好奇心に勝てず、セレーネを問い詰める
セレーネは初めてエースを睨んだ
しかし、セレーネは何を思ったか笑いだした
「．．そこまでばれちゃったか。ふふふ、演技をするのは難しいわねぇ．．
あぁそうだ。確かに言ったさ。
″俺″は兄を人間に殺された」

「！！」

エースはセレーネの目を見てすくみ上がる
まるで蛇に睨まれたカエルのように

「俺はなぁ、海賊王に母を殺されて、家族のシアワセが崩れたんだ。＿＿なぁに、俺は海賊王の事は恨んでねぇよ。兄は恨んでいたがな」

セレーネの目に殺意が宿る
エースはその殺意を感じ取って身構える
セレーネは自分の能力でハートアイを現す

「！！」

「．．．さぁ、こんだけ知られたし．．悪いけど、＿＿＿死んでもらうから」