月と絆と正義と夜と (ページ34)

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もう一人ページ34

ドォーン！

グラリ．．

「きゃあ！！」

船が大きく揺れた

セレーネは驚きのあまりちょっとした叫び声を上げる

「セレーネ副隊長！！海軍の軍艦が船に攻撃を！」

「．．．嘘．．海軍！？」

海軍の軍艦が来ているということを聞いて、セレーネは甲板へ走って向かう

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「！！セレーネ！」

「お前はここで待って「サッチ！皆！」」

セレーネは真っ直ぐな瞳で甲板に居た者を見る

「私が、軍艦を沈める．．．」

「．．．できるのかよい？」

マルコが心配そうに聞いてくる

「マルコ、私、一番隊副隊長だよ？だから大丈夫！」

「．．気をつけろよい」

マルコがいうと、セレーネは満面の笑みでふわりと空へ飛んで、軍艦へ向かった

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｢．．．何の用かしら？大将〝青キジ〟さん」

軍艦に降り立つセレーネ

「まーね．．簡単に言うとあんたを回収しに来たのよ。理由はだいたいわかるでしょ」

「あんた達．．私にあれほど酷いことしたのにまだ懲りてないの？」

青キジの言葉にセレーネは額に青筋をたてて言う

「俺は正直行きたくなかったけどさ、立場上の問題ってやつ？」

「．．あぁそう。じゃあ遠慮なく沈めさせてもら．．」

ドクン！

「！！」

突然、何かに内側から襲われた

意識が遠のいていった

セレーネは膝をつき、崩れ落ちる

「．．．？あらら？」

「青キジさん。こいつ．．．」

海軍中将、スモーカーがセレーネを観る

セレーネの瞳の色が、どんどん濁って．．

血のようなどす黒い紅色になってしまった

「あちゃー．．何でこんな時になるかn「あは♪」」

セレーネと思わしき人物は狂ったように笑い出す

「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」

狂ったように．．笑う、笑う、笑う

「．．．私ハ、ソラーレ。」

「スモーカー、気を付けてねー．．」

「えぇ」

笑う、ソラーレと名乗る人物に、セレーネの面影は残されていなかった

乱れた銀色の髪、現れたハートアイ、そして笑顔．．満面の笑みで笑うソラーレ

ソラーレの笑みには狂気も滲んでいた

「サンライト・シュトラール(太陽光線)．．．！！」

ドオォォォォーン！！！！