月と絆と正義と夜と (ページ25)

今日:4 hit、昨日:3 hit、合計:8,284 hit

笑イページ25

「誰が逃げていいと言った悪ガキ共ガァ！」

怒鳴り声が響く

声の主はこの火事の張本人．．ブルージャムだった

「え！？」

「ブルージャム．．！」

「チッ」

セレーネはエース達にもわかるように舌打ちをした

「何で．．この火事を起こした張本人がこんなところに．．？」

「とっくに逃げてるはずじゃあ．．」

「黙れくそガキ！絶望だよ俺達は．．オイ！！」

エースたちの言葉を遮るように、ブルージャムが吠える

「まさかの大ピンチだ。人間てのァおかしな生き物だな。不幸もどん底まで来ると笑っちまうよ」

「二人とも！早く！！」

セレーネの言葉にエースとルフィは走り出す

「逃がすなァ！」

「！！？」

だが、ブルージャムの手下が行く道を阻む

「共に仕事をした仲間じゃねぇか、俺達は。死ぬときは一緒に死のうぜェ．．！！」

「．．」

ブルージャムは言う

「ため込んだ財宝の場所をまだ吐いてくれてなかったな。この火で燃えちまうまえに俺達がもらってやるから。さァ場所を言え！！！」

「命が危ねェこんな時に財宝！？」

「じゃあ、教えてくれるんだよな？」

エース達がそんな話をしている内に、セレーネは背後をチラリとみる

すると、三本の糸が張っていた

それを見てセレーネはふっと笑う

すると、ブルージャムの手下がセレーネを掴む

「俺は貴族共に復讐すると誓ったんだ！手始めにこいつから殺してやる！！」

「！！」

「セレーネ！！」

ルフィとエースはブルージャムの手下に捕まりながらもジタバタともがく

カチッ

「！！」

「やめねぇか！海坊主！！」

そう言って乱入したのは、ダダンだった

ダダンはブルージャムの顔面を斧で殴ろうとするが、剣で弾かれる

「．．．ふふ、ふふふふふ．．あはははは！」

それを見てどう思ったか、セレーネはけらけらと笑い始める

「バカじゃねぇの？お前らみたいなザコ共に俺が負けるかっつーの．．ねぇ？ドフィ？」

豹変した口調でしゃべるセレーネをみてダダンやブルージャム達は固まる

「フッフッフッ。誰がリーラを殺そうだって？」

サングラスをかけた男．．ドンキーホーテ・ドフラミンゴが歩いて来る

その後ろには幹部達が四人位歩いて来た

「．．誰だテメェら」

ダダンがドフラミンゴ達を睨み付ける

「遅かったね？」

「んねーんねー、こいつら誰ー？」

鼻水を垂らした男、トレーボルがセレーネに聞く

「ん？私の家族だよ。ねぇ？エース」

燃えさかる炎の中でセレーネは怪しく笑った