月と絆と正義と夜と (ページ24)

今日:15 hit、昨日:3 hit、合計:8,295 hit

火事の夜ページ24

私は、今日もエース達に会わなかった

エース達．．大丈夫かな？

そう思いながら、私は用意されたベットで眠りについた

「無事でいてね。エース．．ルフィ．．」

----------------------------

----------------------------

「．．ふわぁ．．今日でやっとロー兄に会える．．」

目を開けて、そんな事を口にする

外．．出るか

私はそのまま置いてあったワンピースに着替えて外に出た

「．．案外簡単に出てこれた」

驚く事に、船内に誰もいなかったのだ

おかしい

私が大切なら、一人くらいは見張りを着けるはず．．

全員で行かなきゃできないほど〝凄い相手〟？

「！！エース！セレーネがいる！！」

「！！セレーネ！！」

聞いたことのある声が響く

「．．」

エースとルフィは何やらブルージャム達と話していた

「．．火事の話？」

私はハートアイで心をよんで、言う

それを聞いてブルージャムは怪しい笑みを浮かべる

「勘が鋭いな。」

「．．二人をどうするつもり？」

カチャッ

私はブルージャムに銃を構える

本当は、今ここで撃ち殺したい

撃って、撃って撃って、蜂の巣みたいにしたい

でも、撃つ勇気がない

何より、この二人の前で狂いたくない

私が握る銃は少し震えていた

「なぁに、手伝ってもらうだけだ。ところでおめぇら．．．どこかに財宝を溜め込んじゃいねぇか？」

ブルージャムはそう言って、笑った

-----------------------------

-----------------------------

夜

辺りは炎、炎、炎．．．グレイターミナルは今まさに炎に包まれていた

「そろそろ危なくなってきたな．．引き上げるぞ」

「船長！リーラ王女がいません！」

「何だと！？」

「はぁ、はぁ、はぁ、」

私は炎の中を精一杯走っていた

「チッ、くそ！」

「あぢぃーよ！！」

「！」

走っていると、エースとルフィが縄で縛られていた姿が見える

「二人共！伏せて！！」

「「！！」」

私は二人に伏せるように言う

二人は素早く伏せる

私は二人が伏せた瞬間に奪った剣で斬撃を放つ

スパッ

見事に斬撃が命中して、縄が切れる

「セレーネ～～！」

ルフィが私に泣きついて来る

「ごめんねルフィ。ごめんねエース」

「．．．ブルージャムが言ってた事、全部嘘なのか」

エースが重い声で聞いて来る

私はゆっくり答える

「．．リーラは偽名。セレーネが本名よ。心配させて、ごめん」

「説教は後でだ。．．無事で良かった」

エースは私を見て笑ってくれた