百七時間目 ページ10
「救急車呼んでくれた花屋さん...あの時はありがとうございました。なんとか、許して貰えて...」
「そっか。大事にならずに良かったね。それと、今プレゼントあげたいとか大人にふさわしいとか...」
「はい。」
花屋の青年が薔薇を神崎に渡す。
「なるほど、花束ね！」
「プレゼントなんて選び放題の時代に、花が第一線で通用するのはなぜだと思う？
色や形、香り、そしてはかなさが人間の本能にぴったりとはまるからなんだ」
「わぁ...説得力ありますね！」
「たしかに、名演説...電卓さえ持ってなけりゃあね。」
カルマの言葉に苦笑いをして答える花屋の青年。
「うーん...一応商売なんで。...で、どうする？これも花の縁だ。安くしとくよ。」
渚達は、花を買い、烏間の元へと向かった。
「ねぇ、君。」
そんな中、Aだけが青年に呼び止められていた。
「この前の相手、上手くいった？」
この前のと聞いて、真っ先に思い浮かべるのは烏間の顔だった。
「あぁ、あんまり脈ナシって感じで。」
「そっか、君も上手くいくと良いね。
...僕の花はまだ君の中にあるらしいし。」
「...？」
その言葉に違和感を感じたが、Aは渚たちの元へと走っていった。
「イリーナに誕生日の花束？なぜ俺が？君達が渡した方が喜ぶだろう。」
烏間は誕生日どころか、他のことも全く気がついていないようだった。
「烏間先生、あのビッチが必要な戦力と思うならさ、同僚の人心掌握も大事な仕事じゃないの？」
「一理あるな。分かった、俺が渡そう。
気遣いに感謝する。」
カルマの言葉に乗せられ、烏間は
花束を受け取った。
「それじゃ、俺達は行こうぜ。」
「上手くいくかな〜」
烏間は、最後まで何の話だか理解していなかった。
これで準備も無事終了し、あとはイリーナが職員室へと向かう姿を確認しクラス全員で窓の外からこっそり様子を伺うだけだった。
「ちょっと烏間、聞いてよ。がきどもが…」
そう言ってイリーナが職員室へと入る。
「ちょうどいい、イリーナ。誕生日おめでとう。」
「うそ.....あんたが？」
「遅れてすまなかったな、色々忙しかった。」
イリーナは、頬を赤色に染め上げる。
「やば、超嬉しい。ありがとう...。
あんたのくせに上出来よ！なんか、企んでんじゃないでしょうね！」
「祝いたいのは本心だ。おそらくは最初で最後の誕生祝いだしな」
しかしその一言が、いけなかった。
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いちごみるきー - 新しい方でもう投稿していらっしゃるのでしょうか？続きが見たくてたまりません！もう夢小説辞めてしまわれたのでしょうか…？ (12月5日 11時) (
レス) id: 47a1809408 (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるきー - 新しいアカウント教えてください！ (12月5日 11時) (レス) id: 47a1809408 (このIDを非表示/違反報告)
ダリルlove(プロフ) - 新しいアカウント見つからないです😭😭😭😭😭😭😭😭 (10月9日 0時) (レス) id: 00fefcfdd0 (このIDを非表示/違反報告)
?ヤミくん?(プロフ) - 新しいアカウントが見つからないです (10月1日 21時) (レス) id: 0ccc00a1f7 (このIDを非表示/違反報告)
いろは(プロフ) - 新しいアカウントが見つけられないので教えて欲しいです、よろしくお願いします！ (2022年9月29日 5時) (レス) @page26 id: 54b4a91c0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：manimani | 作者ホームページ：http://sazanami
作成日時：2018年3月30日 19時
