百六時間目 ページ9
「イリーナ先生、誕生日おめでとう！ってあれ？
なんか落ち込んでる？」
この出来事があったのが、四日前である。
「え？祝ってもらえたかって...なんでだよ？」
「いいから、教えなさいよ。」
Aとイリーナが職員室で何やらこそこそ話している。
「...あー。うん、そうか。」
Aは何かを察したように頷く。
「なによ、いいから早く。」
「ない。」
イリーナはそれを聞いてため息をつくと
詰め寄った顔を離し、自席に戻った。
「あんたでも貰えないくらいだし、私が貰えるわけないわよね〜...」
「俺を基準にしないでくださいよイリーナ先生。
ただの教師と生徒だろ？」
Aが肩をすくめて言う。
「それにしても、お父さんはお母さんになんの気遣いもしないのな。」
Aがニヤリと笑うとイリーナが顔を真っ赤にして
その場を立ち上がった。
「何言ってんのよあんた！ばっかじゃないの！？
それに私は...その...まだそんな関係には...」
「何の話だか知らんが、大声を出すのはやめろ。
みっともないぞ。」
烏間がパソコンから目を離してイリーナに言った。
「あんたのそういうとこほんと嫌いよ。」
「お褒めいただき光栄です...あ。」
そう言ってAは、時計を見てはっとすると
急いで職員室から出ていった。
「A、まだ行ってなかったの？」
「今から行く！そっちも頼んだぞ！」
2人にそう告げれば、Aは急いで渚達と合流した。
「こちら2人の引き離しに成功。バースデープレゼント買い出し班の健闘に期待する」
前原の声を聞いて渚達は頭を抱えていた。
「たってなぁ…ビッチ先生、大概のプレゼント貰ったことあるだろ」
「でも、なんかなんでも良さそうな顔してたぞ。」
「それは.....ってA！！？」
「いつの間に！？」
「今来た。」
Aが息切れしながらキメ顔をする。
「クラスのカンパ総額5,107円。
これで大人の女性にふさわしいプレゼントは…」
渚が頭を抱え込む。
「ねぇ君達、あの後大丈夫だったのかい？おじいさんの足の怪我」
すると、花屋の青年が話しかけてきた。
「あ、ゼラチンくれたお兄さん。」
Aが青年に話しかける。
「ゼラチン...？」
「なんでゼラチン？」
「あぁ、君はこの前来てくれた...あれはゼラチンじゃなくてゼラニウムだよ。」
Aは、「そういやそんな名前だったかも...」と思い出していた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 580人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「暗殺教室」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
いちごみるきー - 新しい方でもう投稿していらっしゃるのでしょうか？続きが見たくてたまりません！もう夢小説辞めてしまわれたのでしょうか…？ (12月5日 11時) (
レス) id: 47a1809408 (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるきー - 新しいアカウント教えてください！ (12月5日 11時) (レス) id: 47a1809408 (このIDを非表示/違反報告)
ダリルlove(プロフ) - 新しいアカウント見つからないです😭😭😭😭😭😭😭😭 (10月9日 0時) (レス) id: 00fefcfdd0 (このIDを非表示/違反報告)
?ヤミくん?(プロフ) - 新しいアカウントが見つからないです (10月1日 21時) (レス) id: 0ccc00a1f7 (このIDを非表示/違反報告)
いろは(プロフ) - 新しいアカウントが見つけられないので教えて欲しいです、よろしくお願いします！ (2022年9月29日 5時) (レス) @page26 id: 54b4a91c0a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：manimani | 作者ホームページ：http://sazanami
作成日時：2018年3月30日 19時
