深澤くんの彼女 (ページ24)

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くっつき虫ページ24

辰哉 side

「なぁーに、どうしたの」

「辰くんにぎゅーするの」

今楽屋なんやけどさ、さっきからずっとこんな感じで俺にぎゅってして離れないの

「どうしたの？疲れた？」

「んーん、ちがーう」

「じゃあ、なに？」

「いいじゃん、別にー」

なんだなんだ、普段楽屋ではこんな風に俺に甘えることあんま無いんだけどなあ

「 A？俺飲み物買ってくるからさ、ちょっと離れてくれる？」

「え！やだ！一緒にいく」

「ふっ(笑) いいよ？分かった、行こっか」

飲み物買いに行くって言っただけなのに、うるうるした目で行かないで～みたいな顔されて

一緒に行くって言ってこれまた俺にぎゅっとくっついて離れないし

なんだこの可愛い生き物は

結局、その後も仕事の撮影の時以外はずーっと俺にくっついてて

向井「今日Aめっちゃ甘えたさんやな！」

って康二に言われて、

えへへって笑うAがまた可愛くて

「帰ろっか」

この可愛い子を早く独り占めしたくなった

「辰くん」

「ん？」

「膝枕」

帰りの車の中、急にそんなこと言われて

バックミラーに移るマネージャーの顔を見ると
優しく微笑んでくれて

「ん、いいよ、おいで」

「んふふ」

俺の膝に頭を乗せるとすぐにスヤスヤと眠り始めたA

その髪を優しく撫でながら車に揺られること30分程

気づけば俺も寝てしまっていた

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