金曜日2 ページ9
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you side
「あ、お風呂入る?ずっと編集みてるのも暇でしょ?」
『じゃあ、お先に入らせてもらおっかな…』
「お湯ためようか?」
『シャワーだけで大丈夫ですよ、ありがとうございます』
しばらく編集を見させてもらっていたら、思いついたようにモトキくんはそう言って。時間もいい時間になってきたし、お借りすることに。着替えを持って、案内してもらったお風呂場へ。
ふぅ、と一息ついて、鏡の中の自分を見つめる。
服を脱いで、シャワーを浴びる。あったかい、疲れてる体にしみる。
…冷静に考えると、なんか、すごいなぁ。
出会ってまだ二日目の男の人の家で、シャワー浴びてるんだよ?すごくない?
嫌なこと、しないって、言ってくれたけど……だめだめ、信じてみようって、信じられそうって思ったんだから。
髪と体を洗って、…あーサッパリした。
お湯を止めて、用意してもらったタオルで水滴を拭く。よく拭いてから、リビングへと戻る。まだPCと向き合っているモトキくんの姿が。
『お風呂、ありがとうです』
「はいよ〜俺も行ってこよっかな、テレビでもYouTubeでも好きに見てていいから」
『はーい』
ソファーに座ってテレビを付ける。夜も遅いし、そう面白い番組もやっていない。ニュースをBGMにTwitterを眺める。
…そういえば、モトキくんもTwitterやってるんだよね。
わぁ、公式マークついてる。
RTもいいねも、リプもいっぱいだ。
モトキくんの投稿したメディア付きのツイートをぼんやりと眺める。楽しそう、キラキラしてる。
「んー?Twitterみてるの?」
『んあ!うん、モトキくん、すごい人なんだなって』
「驚き方よwww俺のTwitterみてたの?」
タオルを肩かけてリビングへと戻ってきた。まだ髪が濡れていて、それを肩にかけているタオルでわしゃわしゃと拭いている。
隣りに座るモトキくん、お風呂上がりだからかホカホカと温かさが伝わってくる。
「リンちゃんのTwitter、教えてよ」
『え゛っ』
「なによwwwいいじゃん」
『あっ、えった、ちょっ!』
「リン…っあ、これ?」
『それ…ですけど…』
「フォローしちゃった〜」
『っ、ほんとにフォローきた…!』
Twitterの通知がきた、モトキくんが私をフォローしました。と。
「嫌…だった?」
『嫌、じゃない…です、けど…その』
「うん?」
『私なんかのこと、なんで』
「なんかじゃないよ、リンちゃんだからだよ」
んね、とモトキくんは優しく笑った
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レモン - とても面白いです!私、モトキ君推しなので楽しめています。これからも体調に気をつけて頑張ってください! (2020年4月5日 16時) (レス) id: bbd6f120f3 (このIDを非表示/違反報告)
kiki(プロフ) - 善処さん» 更新遅くなってしまって申し訳ないです……!そう言っていただけて本当に嬉しいです。ありがとうございます、更新がんばります! (2020年2月18日 12時) (レス) id: 828ff03d5d (このIDを非表示/違反報告)
善処(プロフ) - 何度もスミマセン。kikiさんの書かれるモトキさんの雰囲気が柔らかくて凄くときめきました…kikiさんのペースで大丈夫ですので、続き楽しみにしてます。 (2019年12月20日 17時) (レス) id: 977f9d8c0c (このIDを非表示/違反報告)
kiki(プロフ) - 善処さん» 善処様。嬉しいコメントありがとうございます…!嬉しいです、更新頑張れます。 (2019年12月12日 21時) (レス) id: 63f36c01d5 (このIDを非表示/違反報告)
kiki(プロフ) - ゆりりんさん» ゆりりん様。ありがとうございます…!のろのろ更新ですが、これからも更新頑張ります! (2019年12月12日 21時) (レス) id: 63f36c01d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kiki | 作成日時:2019年9月19日 23時