【Fischer's】おはようと笑う君

YouTuber？２ ページ4

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you side


『んと、あの…とりあえず…普通に話してるけど、お名前聞いてもいいですか』

「待ってそこからなの？ｗｗ」

「リン…ほんとに知らないの？この人たち」

『…うん、ご、ごめんなさい』

「いやいや、俺らもまだまだだから」

「さっきお友達さんからも出たけど、フィッシャーズってグループでYouTuberやってる、モトキです」

「フィッシャーズのンダホです」

「リンの友達のカエデです」


モトキくんと、ンダホくん…やっと名前が分かった。名前…というか呼び名か。


「いやさ、モトキから話聞いた時はほんと、マジでびっくりしてさ」

「わたしもです！リン、そういうことしたことない子だったんで…」

「モトキもまっじでそういうのなかったから！」


人気YouTuber、とだけあって、二人とも話やすくて、お酒も進んで、みんないい感じにほろ酔い気分。
カエデもフィッシャーズというグループを知っていたから余計に楽しそうだ。最初は緊張していたものの、普通に楽しい飲み会となってしまった。


「リンちゃん、なんか飲む？」

『んと…どうしましょ…』

「てか、俺ら同い年だし、そろそろ敬語とっぱらおうよ。いちお、付き合おうってなったんだし？」

『同い年？！っあと、その付き合おうって話はほんと忘れてください…！』

「え〜？どうっしよっかな〜？」


悪戯な笑顔で笑うモトキくん、元々柔らかい雰囲気の人ではあったが、お酒が入ってるからかもっとふにゃりとしている。


「あー…お開きにした方がいいかな？ダホもカエデさんも限界そうだし」


二人に目をやると、さっきまでわいわい楽しそうに話していたのに眠そうにぽけっとしている。ンダホくんに関しては寝てしまっている。


『その方がいいかもですね』

「ちょっと御手洗行ってくるから、帰れるようにしておきな〜」


そう言って部屋を出たモトキくん、カエデと、…ンダホくんにも声をかけて。二人とも眠そうだけど、モソモソと準備をし始めた。


「二人とも起きたね、じゃあ、帰ろっか」

『お会計…』

「今日はタダだって！いくよ〜」


そんなわけが無い、御手洗に行くと言って払ってくれたのだろう…。スマートだなぁ、すごく。


『お金、払います』

「いいのいいの」

『…でも、』

「あ、じゃあさ…二人で飲もうよ、この後」

『えっ』

「…ちゃんと、二人で話したい」


顔を覗き込まれて少しだけドキッとする。うむ…なんでだろう？…ぜんぶ、お酒のせいだ。


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