【Fischer's】おはようと笑う君

おはよう、非日常２ ページ2

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you side


かれぴっぴお仕事頑張ってね〜、終わるときに迎えに行くよ
あ、の…お迎えとか大丈夫です…!それに自分勝手で申し訳ないのですが、昨日のことは忘れて頂いてよろしいでしょうか…
かれぴっぴあ、でも…俺リンちゃんの家の鍵も渡されたんだけど…


『っ！！』

「ちょ、リンどしたの…」

『ゲホっ…大丈夫ちょ、変なところに入った。』


家の鍵…って、そう思ってカバンの中を探しても…キーケース事ない。まじかよ、昨日の自分。
お茶を吐き出しそうになり、我慢したら変なところにはいってむせる。大きなため息をついて、食べかけのお弁当を見つめる…もう、食欲無い…。


「なんかあったの〜？昨日と同じ服だし…なんかやらかした？」


彼女は同期であり、一番仲の良い友達である、カエデ。


『…なんか、…知らない人とラブホに行ってしまい、いつの間にか付き合ってた』

「ちょｗｗｗもっと詳しく話してどういうこと？大丈夫なの？」

『いやもう…なんにも覚えてなくて』

「んー…珍しいね、リンが記憶無くすくらい飲むの」

『なんか急に飲みたくなっちゃって』


昨日、そんなに飲む予定ではなかったんだけどな…。よく行くBARに行って、マスターとの会話が盛り上がってしまって…それで…それで？


「…んでもま、リン可愛いんだし、もっと遊ばないと損じゃない？」

『損って…！』

「この前の営業部の高木くんだって、女子からめっちゃ人気なのにフっちゃうしさ〜！もったいない」

『ははは…』


確かに、自分で言うのも…だけど、モテない訳ではなかった。でも彼氏を作る気にも遊ぶ気にもなれず、今までずっと生活してきたわけだったが。
まさか、それが一気に急展開するなんて。私自身思ってもいなかった。


「でも、会社とかも教えちゃってるわけでしょ？そのかれぴっぴに」

『うん、多分…なんか迎えに行くとか言ってるし』

「一緒に行ったげよっか？」

『ん？！ほんとに？！』

「二回目とはいえ、怖いでしょ〜。いいよ明日休みだし」

『かんしゃ…！！』


面白そうだしね〜なんて言いながらカエデは笑った。かれぴっぴ(仮)に、友達も連れてっていいか、と聞いたら思っていたより呆気なく、いいよと答えてくれて。かれぴっぴ(仮)も、ひとり友達を連れていくから普通にご飯に行こう、という話になって。

カエデにもう一度お礼を言って、午後の仕事へと戻った。


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