キミと笑い合う日常を[芸人] ２

愛されガールにご執心(祇園/櫻井)* ページ4

☆卯月さんからのリクエストです。


『けんちゃんー！見てみて！木崎さんからぬいぐるみ貰ってもうたぁ！』




嬉しそうにクマのぬいぐるみを見せてくるA。



…正直めっちゃ可愛いけど嬉しくない。



Aが喜ぶことも悲しむのも全部俺が作ってあげたいのに


木崎さんから貰ったって喜んで抱きしめてるそのぬいぐるみが憎く思える。




また、黒い感情になってしまった。



こんなこと考えたくないのに


Aの口から櫻井以外の誰かの名前とか話とか聞きたくないってドス黒い気持ちが溢れてくる。





｢なぁ、そのぬいぐるみ より可愛いもの買ったろか？｣




『え、たろくまちゃんにお友達作ってくれるん？けんちゃん。』




たろくまちゃんって、もう名前つけてるやん。




お友達作るわけじゃないけど



ウサギのぬいぐるみ与えたら


クマ捨てるからそれでもええわ




｢何がいい？くま？ウサギ？｣




『うさぎ、いいね。うさけんちゃん…あ、でもあかんかなー！』




｢なんで？｣




『私、けんちゃん大好きやから うさけんちゃん贔屓するかもしれんし！』





｢え、今なんて、今なんて、｣




『うわ！ニヤニヤしてる！絶対聞こえてたやん！言わん！』




｢なんでーや、言うてや｣




『んー、えっと、うさけんちゃん可愛がるくらいやったらけんちゃん可愛がりたいもん！！』





なんやそれ、もう、ほんま、俺の可愛い彼女は、、




さっきまで黒い感情で渦巻いてた心が段々綺麗になってく気がした。




櫻井の彼女ちゃんは扱いもうまいそうで…




なんかさっきまでのことがどうでも良くなって



ちっこい頭を撫でた。




『ぐしゃぐしゃなる！』



｢だってぐしゃぐしゃにしてんもん。あー好きやわ！腹立つけど！｣



『好きなん？腹たってるん？もー わけわからんやん！』

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