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セルビアは、大きなセルビアになりたかった。
だから、セルビア人がたくさん住んでいるクロアチアやボスニア・ヘルツェコビナを手放したくない
そういう考えなんだろう。
私なんて所詮、ちょっとお金持ちなやつくらいにしか思われてなかったのかな…
バシッ
「うぇ!」
急に背中を叩かれる。
「あいたたた、なにするのよ!」
フェリシアーノをキッと睨み付ける。
「別にー、ブスが真面目な顔して超ブスになったからキモすぎて叩いた」
「さいってー、バカ 嫌い」
なんなのさ、一体。
「フェリシアーノ、女好きのお前らしくない発言だな、」
ルートさんが珍しそうに見た。
「…?、何言ってんのさルート今ここにベッラはいないよ、ねぇA」
こっこいつうううううううううう
「ここにいるでしょおおおお!」
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「そろそろ空港に着陸するぞ」
ギルベルトさんが言う。
心臓の鼓動が早くなる、
どくんどくん、胸がいたい。ずきずきする。
支援物資が入っている段ボール箱を見る
国名には、ノルウェーやスウェーデンなどもあった。
だんだん地上が近くなる。
怖い、待っているのは地獄だけ、…それでも、
私は行かないと。
不意に、フェリシアーノが私の手に触れる。
ちらり、隣にいるフェリシアーノを見ると、励ますような顔でいった。
「A、…頑張ろうね」
ヘリが着陸した。
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作者名:ましゅまんじゅう | 作成日時:2018年9月5日 0時