八十ミリ ページ39
梨花sid
「ふうー。無事終わって何よりだー」
期末テストの試験が終わり、ホッとしていた私の第一声がこれ。
まぁ、本当に何よりだと思う。
「そうやねー」
うんうん、と麗日さんもうなずく。
「皆はもう終わったのかなー？」
「どうだろうね」
そう言うと麗日さんは何か考えているような様子だった。
もしや、と思い、私はニヤニヤしながらカマをかけてみた。
「ねーねー。今、『デクくんは終わったのかな』とか思ったでしょ？」
「えっ！」(ドンピシャや…)
ほう、その反応を見る限りそうなのか。
私は更にニヤニヤしながら聞いた。
「もしかして麗日さん、出久のこと好きなの？」
「え…え…ええええ！？ちゃう！ちゃう！」
顔を真っ赤にしながら否定する麗日さん。
…わかりやすっ
「大丈夫ー。誰にも言わないからー」
「だから、ちゃう！ちゃう！ほんまに！」
「ふーん。まぁいいや。好きってことにしとくからさ」
「だからちゃうってー！」
―――――――――――――――
そして、期末試験は終わりを告げた。
おそらく、私たちは合格だろう。
だから今の私は機嫌がめちゃくちゃ良い。
「電灯、顔やべぇぞ」
「あははは〜そう〜？」
「電灯の周り、花が浮いてるぞ」
とにかく今の私は、ほわんほわん。
効果音が出てきそうだ。
「キエエエエ」
あははは〜何か聞こえた〜。
私は音のした方に向かった。
「わかんねえのは俺もさ。
峰田のお陰でクリアしたけど寝てただけだ。
とにかく採点基準が明かされていない以上はまだわかんねえよ」
「……………ねえ、轟くん。」
「どうした？」
「…ただ今から電灯梨花は、穴に入らせていただきます…」
「何いってんだ？」
私は恥ずかしくてたまらなかった。
確かに、クリアしたら合格とは言われていない。
それなのに、こんなにも浮かれていた自分を殴りたくなった。
「私…バカなこといってた…」
「今更何いってんだ。
おまえのバカさは今に始まったことじゃねぇ。バカだと気づけただけ進歩だ。」
「ぐっ…」
私の心臓に突き刺さりました…
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のまーん(プロフ) - 千々さん» おけまる (2019年8月22日 14時) (
レス) id: 40246c291e (このIDを非表示/違反報告)
千々 - え、ねえねえ、どうやったら文字のリンク張れるの？ここで雑談まずいから談話室の方来てよ。 (2019年8月22日 11時) (レス) id: 787908e789 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るぅ | 作成日時：2019年8月8日 21時
