五十七ミリ ページ13
教室に戻ってきた私たちを皆は質問攻めしてきた。
「どんな話だったの!?」
「いつから居なくなっちゃうの!?」
「誰とどんな話をした!?」
皆は編入について一切知らなかったらしく、細かいことを何度も聞かれた。
「私は…職場体験終わったらヒーロー科として授業を受けろって言われちゃったよ。」
皆が声を合わせて「え〜!!」と言う。
「梨花ちゃん、もう居なくなっちゃうの!?」
「うちのクラスのムードメーカーが…！」
「マドンナが居なくなっちまう…」
「寂しいよ〜」
皆がそう言ってくれて嬉しかった。
でも心操はまだ編入しない、と言うことを聞いたら皆が喜んでいたので、仲間はずれみたいで少しだけ嫌だった。
「皆、席につけー」
先生の一言で皆が席につく。
「えー、知っての通り電灯と心操はヒーロー科へ編入する。
電灯に関しては一緒に居られる時間は少ない。残りの時間、仲良くするんだぞ」
皆が「はーい」と返事をしている。
私は少し浮かない顔をしていた。
(皆は私が居なくなっちゃう事に対して何とも思っていないのかな)
普段ポジティブな人に限ってこういう時ネガティブになってしまう。
私は複雑な気持ちを抱えながらも次の授業の準備をするのであった。
__________________
それからは時間が過ぎるのがとても早く感じ、あっという間に私が普通科でいられる最後の日となった。
最後だからと言って特に変わることもなく、いつもの光景だった。
そして、遂に下校時間へとなっていた。
(やっぱり…皆何とも思っていないのかな。ちょっと寂しい…)
はぁ、とため息を着いた。
「梨花ちゃん」
いきなり話しかけられたので、ビクッとした。
「…なーに？」
「ちょっと話したいことがあるの。カフェで話せない？」
鴉嘩里ちゃんの顔はマジだった。
真剣な話なんだ、と悟った。
「うん、いいよ」
私が返事をして間もなく、鴉嘩里ちゃんは歩きだした。
ついてこい、とでも言いたいのだろうか。
私はその後ろをひたすらについていった。
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のまーん(プロフ) - 千々さん» おけまる (2019年8月22日 14時) (
レス) id: 40246c291e (このIDを非表示/違反報告)
千々 - え、ねえねえ、どうやったら文字のリンク張れるの？ここで雑談まずいから談話室の方来てよ。 (2019年8月22日 11時) (レス) id: 787908e789 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るぅ | 作成日時：2019年8月8日 21時
