七十七ミリ ページ34
昨晩寝られないかと思いきやすんなり眠れた。
そのお陰で目覚めはバッチリンゴ。
雄英までは遠い。
だから朝早く出なければいけない。
「杏さーん。朝ごはんの卵料理何ー？」
「あら、今日は目覚めが良いんですね。朝はオムレツです。」
私は卵料理が好き。
なので毎朝この質問をしている。
そのあとオムレツを美味しくいただきましたとさ。
「いってきまーすし！」
「『いってきます』です。行ってらっしゃいませ、お嬢様」
家を出て私は駅に向かうのであった。
―――――――
「ついたー」
駅に着いた、が
轟くんはまだ来ていないようだ。
近くの椅子に腰を掛ける。
足をぶらぶらさせながら鼻歌を歌う。
それから２分ほどたっただろうか。
人影が見えた。
「おそくなった。待ったか？」
轟くんだった。
「いまきたとこー！と言いたいところだけど待ったー」
「わりい」
「うん気にしてー嘘ー気にしないでー」
「どっちだよ」
「半分半分かな」
今日もまた、他愛ない会話をしながら電車に乗リ、学校へと向かう。
「こんな日がずっとずっと、続くと良いのに」
そんなことを願ってもどうせ叶わない。
分かっている。
全部理解している。
でも納得だけが出来ない。
こんな自分を変えてくれる誰かがいつか現れてくれるのだろうか。
…いいや、そんな事はない。
今までだってそうだった。
期待して待った分、裏切られた時は辛い。
私は身を持って経験している。
そんなことが起こるくらいなら最初から期待しない方が良い。
ただ、私が我慢すれば良いんだ。
…でも
でも
でも
『俺が絶対守ってやるから』
私はどうするのが正しい？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 123人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
のまーん(プロフ) - 千々さん» おけまる (2019年8月22日 14時) (
レス) id: 40246c291e (このIDを非表示/違反報告)
千々 - え、ねえねえ、どうやったら文字のリンク張れるの？ここで雑談まずいから談話室の方来てよ。 (2019年8月22日 11時) (レス) id: 787908e789 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：るぅ | 作成日時：2019年8月8日 21時
