破壊神 （中学生編) ページ10
「来羽をウチに住まそうと思います。」
このお兄ちゃんの発言は私達の中のいろいろなモノを壊した。
常識を。モラルを。そして生まれたばかりの私の淡い恋心を。
顔面蒼白な大人二人。
そして乙見先輩は、
固まっている。カッチコチだ。
「まずおばさん……来羽のお母さんを説得します。タイミングよく再婚するので来羽を預ける環境に問題はないと思います。」
店員が料理を運んできた。
カチャカチャと食器を置く音が妙に響いた。
乙見先輩だけはアイスコーヒーだ。
「いただきます。」
お兄ちゃんが食事を始め、やっと動きだす私達。まだ頭がうまく回ってない。
「おばさんの説得は俺と来羽でやりますんで。父さんと薫子さんはいつでも受け入れが大丈夫な環境をお願いします。」
駄目だ……お肉が上手く切れない。
「あ、おじさんの説得はおばさんにしてもらうので安心していいですよ。」
駄目だ……お肉が咽を上手く通らない。
「８月に引っ越すと言ってたので父さんと薫子さんは７月までに結婚と転居……ウチで一緒に住むんだよね？あと１ヶ月しかないけどみんなで頑張れば大丈夫だね。」
「ちょっと、ちょっと待って春樹！」
「質問は後で。まずは安心させるために……薫子さん達にすぐにでも引っ越してもらって……」
「春樹！聞いて！お願いだから！」
「なんだよ父さん。」
「その……急過ぎない？」
「時間が無い。だから出来ることは素早く。それに俺と来羽は受験生だから。知ってるよね父さん。」
「うっ！」
おじさんが黙る。
「でも春樹さん、そんな簡単には……」
今度はお母さんがみんなが思ってるの疑問を口にする。
「わかりました。では俺から再婚の条件として来羽も一緒に暮らす。これを提示します。」
またもや空気が壊れた。
これほどまで乙見先輩の事を……
「え、ハル、そこまで私と……もうハッピーエンド？え、付き合う？付き合っちゃう？今なら婚姻届けにサインも書いてもらえるかも……」
ブツブツと呟きながらアイスコーヒーを飲む乙見先輩。
「でもね春樹さん、年頃の男女がその……」
「そうだよ、若い男女が同じ屋根の下で……」
「ははっ、何を言ってるのさ。」
「そうですよ。私とハルは清い交さ……」
「今まで来羽を女として見たことなんてありませんよ。」
ガシャーーーーン
乙見先輩がグラスを落とした。目は白目だ。
お兄ちゃんは最後にとんでもないモノを壊してしまった。
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h16ayakaアヤッカー(プロフ) - zenさん» まじ黙れ。書いても無ぇお前に言う権利は無いわ。自分の主張を書きたいだけだろうが。失せろ (2019年7月9日 22時) (
レス) id: a6a42def20 (このIDを非表示/違反報告)
zen - この物語、設定は面白いのですがライハの性格が読んでいてとても不快になるものです。どこがおもしろいのか全くわかりません。 (2019年7月9日 18時) (レス) id: 6b2aac275b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ケントマイルド | 作成日時：2019年6月23日 7時
