夢現 ーユメウツツー ページ39
夢をみてる。
時々見る夢。
目の前には髪の長い、俺によく似た人物が何かを抱いて蹲っている。
力強く抱きしめているモノ、それは……
「うぐっ、死ぬな！死ぬなよシャルル！俺……俺……」
「……フ、フフ、泣くなよハルシオン、全く、まだ……こ……ど……も……だな。」
「俺、……守れなかった、ゴメン……俺……シャルルを……」
「だ、大丈夫だよ。私は大事な者を……ハルシオンを守れた……から。」
「くそっ！治癒魔法かけてんのに全然治らない！何で！？」
「……それだけ手遅れなんだ。もう魔力を使うな。」
「俺、守りたい者を守るために戦うって決めたのに……なのに俺！」
「気に……するな、そし……て……これからも……ハルシオンは、」
「シャルル、シャルル！」
「守りたい者を守るために……生き……てく……れ……」
「……シャルル、おいシャルル………………シャルル！！！！」
その死に顔は煤にまみれ、血がこびりついていたが
微笑んでいた。
安らかな表情だった。
なのに
涙が
叫び声が止まらない
泣いているのだ
ハルシオンが
そして俺が
苦しい
胸の奥が締めつけられて
悲しくて
哀しくて
憎くて
守れなかった自分が赦せなくて
俺は
俺は
奴らを
「……ちゃん」
奴らをみなご……
「お兄ちゃん！電話だよ！」
「……あれ？充希？」
「ごめんね、お昼寝の邪魔して。でも電話だよ。尾加倉高校の生徒会からだって。」
そうか、いつの間にか昼寝してたのか。それであの夢を……あれ？
どんな夢だっけ？
……ま、いっか。俺って夢を見たことはわかってるのに内容は全く覚えていないんだよな。
そういう体質なのかな？
「……お兄ちゃん？」
「あ、ごめん、電話だっけ……尾加倉高校の生徒会？何で？」
「わかんないよ、でもお兄ちゃんにだって。」
「わかった、ありがとう充希。だからいい加減俺の上から降りてくれないか。」
馬乗りになっている充希に注意する。
「お兄ちゃん、私お兄ちゃんを起こしてあげたんだよ。」
「ん、あぁ、はいはい。ありがとな充希。」
充希の頭を撫でる俺。
「えへへっ。」
機嫌良く俺から降りる充希。なんかドンドン甘えん坊になってるような。まぁ妹だからいいか。
それにしても生徒会から入学式前に何の要件なんだろう。
俺は自宅の電話の受話器を取る。
「お待たせしました、竜宮春樹ですが……」
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h16ayakaアヤッカー(プロフ) - zenさん» まじ黙れ。書いても無ぇお前に言う権利は無いわ。自分の主張を書きたいだけだろうが。失せろ (2019年7月9日 22時) (
レス) id: a6a42def20 (このIDを非表示/違反報告)
zen - この物語、設定は面白いのですがライハの性格が読んでいてとても不快になるものです。どこがおもしろいのか全くわかりません。 (2019年7月9日 18時) (レス) id: 6b2aac275b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ケントマイルド | 作成日時：2019年6月23日 7時
