またかよ！ （春休み編) ページ29
戦いは熾烈をきわめた。
俺達だけではない、周りのお客も姉御と竜宮君に注目している。
何故なら
９ゲーム目まできて二人は全部ストライクなのだ。
ここまでパーフェクトなのだ。
二人はプロボウラーなのか？
アベレージ150で自慢していた自分が恥ずかしい。
そして最後の１０ゲーム目。
先行の竜宮君が二回投げて二回ともストライク。ここまでのトータルスコアは290。そして最後の１投。
ここでストライクをとればトータル３００。
最高スコアで竜宮君の負けはない。
ボウルを掴み深呼吸する竜宮君。これまでにはない緊張と集中が見てとれる。
周りも静かに竜宮君を見つめている。そして、
竜宮君が最後の一投を投げ……
「あ、ブラがズレた。」
静けさの中にいきなり爆弾発言を投げて胸の辺りをモゾモゾとする姉御。思わず観客(主に男)が姉御に注目する。
だが無駄な事である。何故なら竜宮君の集中力は極限にまで高まって……
ガタン！
「あ、ガター！」
「嘘だろ！」
なんと竜宮君が最後の最後で痛恨のミス、しかもガター！最後の得点は０、トータル290。
レーンの前で膝が崩れしゃがみこむ竜宮君。
「アレレ！ハルどうしたの？もしかして私のブラの心配でもしてくれたの？」
キャッキャウフフと喜ぶセクハラ女、乙見来羽の姉御。正直ドン引きである。
だがもっともダメージが大きいのは……
「……お兄ちゃん？……」
「……竜宮君？……」
若干白い目を竜宮君に向ける米倉と充希ちゃん。竜宮君はまだ立ち上がれない。
だが男として気持ちは痛い程よくわかる。
俺は竜宮君に近づき
「竜宮君も男だったんだね。」
慰めの言葉をかける俺。
「……黙ってくれ。」
俺の言葉は届かなかった。
ガコーン！
「うっしゃストライク！さぁラスト！」
10ゲーム目、二投ともストライクの姉御。最後の一投で１ピンでも倒せば姉御の勝利。
「結婚♪結婚♪」
はしゃぐ姉御に俺の隣で落ち込む竜宮君。このままでは18歳を迎えたと同時に結婚するはめになりそう。
ふと、竜宮君の背後に立つ米倉と充希ちゃん。二人とも顔色が赤い。
そして両手をワキワキしながら竜宮君の衣服を狙っている。
読めた。
二人は姉御が投げると同時に竜宮君の服をずりあげて姉御の集中力を奪うつもりだ。
アイコンタクトする俺達。
そして姉御が投げ……
「ハルキさん！ファンタスティック！」
メアリーさんが竜宮君にキスをした。
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h16ayakaアヤッカー(プロフ) - zenさん» まじ黙れ。書いても無ぇお前に言う権利は無いわ。自分の主張を書きたいだけだろうが。失せろ (2019年7月9日 22時) (
レス) id: a6a42def20 (このIDを非表示/違反報告)
zen - この物語、設定は面白いのですがライハの性格が読んでいてとても不快になるものです。どこがおもしろいのか全くわかりません。 (2019年7月9日 18時) (レス) id: 6b2aac275b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ケントマイルド | 作成日時：2019年6月23日 7時
