卒業式の朝 （中学生編) ページ25
３月某日
卒業式の朝
竜宮家の前にて
「じゃあハル、いってらっしゃい。」
「ちょっと待て。これはなんだ？」
「え、売約済みの札だけど。」
「それを何故第２ボタンに掛けた？」
「ハル、そのボタンは誰の？」
「俺のだ。」
「違う、私のモノなの。」
「おい何でそうなる。」
「ハルのモノは私のモノ、私のモノはハルのモノ、そうでしょ。」
「お前はジャイア……いや違うのか。あとそうじゃないから。」
「だったらハルはその第２ボタンを誰にあげるの？ヨネ？それとも充希ちゃん？」
「なぜ誰かにあげるが前提なんだ？誰にもあげないって選択もあるよな。」
「誰にもあげないなら私が貰っても問題はないよね。どうせタンスの肥やしになるくらいなら……」
「わかった。もう来羽にあげるよ。どうせなら制服ごと。」
「よし！言質とったからね！携帯に録音もしといたから！ヘイ、メアリー！」
ガサガサッ
乙見家の敷地からメアリーが顔を出す。
「大丈夫ですライハ！ハンディカムでしっかり録画しましたよ！」
「good job！」
「俺もう行くから。行ってきます薫子さん。朝から疲れた……」
「……いってらっしゃい春樹さん。」
「ハル、後で私達も学校に行くねー！」
「ハルキさんいってらっしゃい、また後で！」
「来るのかよ……」
「……頑張って、春樹さん。」
卒業式会場にて
「なぁ竜宮君。」
「なんだ桐林。」
「なぜ保護者席に姉御がいるんだ？」
「来羽はア○リカの日本学校の生徒なんだ。そこの卒業資格はとっくに取ってあるから。だから今は自由なんだ。」
「ねぇ竜宮君、師匠と一緒にいる外国人ってもしかして例の……」
「あぁ、来羽の同居人のメアリーだ。」
「凄い綺麗な人、モデルさんなの？」
「元ＦＢＩ捜査官だってさ。」
「ＦＢＩ！？何で姉御とそんな人が！？」
「さぁね、知りたくもないし考えたくもないよ。」
「それよりもあの二人、何でウチワを持ってるの？」
「見るな。」
「ウチワ？あ、なんか文字が書いて……『ハルLOVE！』、『ハル命！』……」
「あ、こっち見てウチワ振ってるよ……」
「メアリーさんがハンディカムで録画を始めたぞ。あ、先生達に注意されて怒られてる！」
「ウチワが先生達に没収されそう。でも師匠が抵抗している！」
「竜宮君のお父さん達が先生に謝ってるよ！」
「もう見るな。卒業式が始まるぞ。」
「この卒業式大丈夫なの！？」
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h16ayakaアヤッカー(プロフ) - zenさん» まじ黙れ。書いても無ぇお前に言う権利は無いわ。自分の主張を書きたいだけだろうが。失せろ (2019年7月9日 22時) (
レス) id: a6a42def20 (このIDを非表示/違反報告)
zen - この物語、設定は面白いのですがライハの性格が読んでいてとても不快になるものです。どこがおもしろいのか全くわかりません。 (2019年7月9日 18時) (レス) id: 6b2aac275b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ケントマイルド | 作成日時：2019年6月23日 7時
