いっしょにいこう （中学生編) ページ21
2月某日
高校入試に向かうお兄ちゃんをお見送りする私とお母さん。
「じゃあ行ってきます。」
「お兄ちゃん頑張って！」
「春樹さん、頑張ってね。」
ナップサックを背負い落ち着いた様子で玄関を出るお兄ちゃん。
「私やっぱりそこまで見送る！」
お兄ちゃんの後を追う私。玄関を出て門まで急いで走った。
そして門の前で、お兄ちゃんは足を止めていた。
そこには、
ここにはいない人が、
日本にいるはずの無い人が、
お兄ちゃんの前に立っていたから。
「久し振り、ハル。」
乙見先輩だ。私服姿の。
腰の辺りまであった長い髪は肩の辺りまで短くなっていた。背は以前より伸びたみたい。そして雰囲気が以前よりとても大人っぽくなっていた。
え、あんなにスタイル良かったっけ？
ウエストがあんなに細い……そして胸が強調されてる……
「よう、久し振り。」
そんな綺麗になった乙見先輩に対していつもどおりの挨拶をするかのような態度のお兄ちゃん。今の乙見先輩を見てなんとも思わないのか？
無言で見つめ会う二人。
もう二人の世界に入ってしまったかの如く。とても声をかけれる雰囲気ではない。
「驚かないんだね、もしかして私が帰ってる事気付いていた？」
昔の乙見先輩ならきっとお兄ちゃんに泣きながら抱きついているはず。
でも今の乙見先輩はどこか落ち着いた様子でお兄ちゃんに接している。
まるで大人になったような……
アメ○カでどんな経験をしたの！？
「メアリーさんに会った。」
「ブホッ！！な、何でメアリーを……知ってるの？」
アレ、大人っぽかった乙見先輩が崩れた。
「元旦の日にお前の年賀状みたいな写真を届けてくれた人な。あの日偶然にすれ違ったから顔は覚えていた。後はホテルを調べて簡単に見つかった。」
「ハル受験生だよね！受験勉強大丈夫なの！？私心配になったよ！それにメアリーは……」
「元FBI捜査官だろ。本人から聞いた。」
「あの駄メアリーめーーー！！」
「取り敢えず口止めしてもらった。来羽にバレたらまた何をしでかすかわからないからな。」
「メアリーが私を裏切るなんて！ハル！まさかメアリーを口説い……た……の？」
ガクガク震える乙見先輩。
「就職先を紹介した。」
「え、日本の就職先ってハルの紹介なの？」
「それよりも試験に遅刻するぞ、ほら急げ。」
「うん、いっしょにいこう。」
え、乙見先輩、もしかして帰って来たの？
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h16ayakaアヤッカー(プロフ) - zenさん» まじ黙れ。書いても無ぇお前に言う権利は無いわ。自分の主張を書きたいだけだろうが。失せろ (2019年7月9日 22時) (
レス) id: a6a42def20 (このIDを非表示/違反報告)
zen - この物語、設定は面白いのですがライハの性格が読んでいてとても不快になるものです。どこがおもしろいのか全くわかりません。 (2019年7月9日 18時) (レス) id: 6b2aac275b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ケントマイルド | 作成日時：2019年6月23日 7時
