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心の拠り所 (レイ、アンナ、エマ、その他) 【約ネバ短編集】 ページ48

アンナ「ポーラのモノでもないよね。」

ポーラ「私はレイのモノになってもいいかな。」

アンナ「!……何言ってんの。」

ポーラ「アレ、おかしな事言ったかな?」



エマ「……何でアンナとポーラが争ってるの?私がヒロインじゃ……」

ギルダ「ドンマイだよ。」



アンナ「ポーラなんてレイの事何も知らないくせに!」

ポーラ「これから知っていけばいいよ。身も心も。」

アンナ「不潔!痴女!」



レイ「アンナ、やめろ!」



シーーーーン



アンナ「何よ、ポーラを庇うの!?」

レイ「失礼な事言ったろ、アンナが悪い。」

アンナ「ポーラのほうが酷い事言った!」

レイ「冗談だってわかるだろ。子供みたいな事言うな。」

アンナ「こんな時だけ子供扱いして!いつもは母親役を求めるくせに!」

レイ「何訳のわからん事を、そんなの……」

アンナ「うるさいマザコン!ママの事大好きなくせに!ママに認められたくて、褒められたくて勉強頑張ってたくせに!」

レイ「……」

アンナ「だってママはレイの本と……」



レイ「アンナ!!」



アンナ「……ごめん……なさい。」

食堂から走り去るアンナ。

レイ「ふぅ。ポーラ、ゴメンな……」

ポーラ「……レイ、声でかい。耳がキーンとしてる。」

全員が耳を押さえていた。

レイ「……悪い。」

タタタッ、アンナを追いかけるエマとギルダ。

ポーラ「で、どうするの。」

レイ「どうもしない。頭を冷やせばいいさ。」

ポーラ「そだね。レイをマザコンと思い込んでるなんてね。でも……」

後ろからレイに抱きつくポーラ。

ポーラ「覚えてる?私が言った心の拠り所。」

レイ「ポーラ?」

レイの耳元に口を寄せて

ポーラ「拠り所を無くすってどういう気分かな?」

レイの目がハッと見開く。スッと立ち上がり

レイ「ポーラ、ありがとな。」

ポーラ「いってら〜。」

走りだすレイ。



ヴァイ「心の拠り所ってまさか……」

ポーラ「逆だよ、アンナの心の拠り所は?」

ジリアン「あ、だからレイ……」

ポーラ「レイは優しいよね。」

ソーニャ「ポーラ、あんた結構レイの事……」

ポーラ「レイにはもう特別がいるよ。」

ヴァイ「……そうだな。」

ポーラ「あ、ちなみにさっきレイにタメ口言われちゃった。」

嬉しそうに微笑むポーラ。

ポーラ「ちょっとは特別に近づいたかな。」




別室にてー

エマ「アンナ。」

アンナ「ぐすっ、エマ……私……レイに……」



エマ「良かったね、アンナ。」





次回最終回

罪と罰 (レイ、アンナ、エマ、その他) 【約ネバ短編集】→←最後の戦い (レイ、アンナ、エマ、その他) 【約ネバ短編集】



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ケントマイルド(プロフ) - わさびさん» 遅くなりましたが感想ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。 (2019年5月15日 21時) (レス) id: a0b55a38da (このIDを非表示/違反報告)
わさび(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます!これからも応援してます! (2019年5月14日 17時) (レス) id: a869eac88d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ケントマイルド | 作成日時:2019年4月27日 0時

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