女の戦い 接触編 (エマ、アンナ、ヴァイオレット、その他) 【約ネバ短編集】 ページ21
通路を歩いていると、
エマ「アレ……」
目の前にはアンナとヴァイオレットが立っていた。(何故かソーニャも。)
エマ「へー、もしかして二人は手を組んだのかな?」
挑発するような笑みを二人にふっかけるエマ。
ヴァイ「手など組んでいない!」
緊張の面持ちでエマを睨むヴァイオレット。
アンナ「エマこそ後ろの二人は助っ人なの?相変わらず人を使うのが上手ね。」
エマの後ろ……ギルダとジリアンに凍傷ができるほどの冷たい視線を向けるアンナ。
手振り首振りをするギルダとジリアン。自分達は関係ないよ、とジェスチャーしているようだ。顔色は青い。
エマ「二人は関係ない……訳じゃないんだけど、ただの見届け人だよ。そっちのばあさ……ソーニャは何でいるの?関係無いよね?」
アンナ「仲介人でも審判者でも観測者でもいいでしょ。」
手振り首振りで、自分は無関係とアピールするソーニャ。弱冠涙目になっている。
ソーニャ(ジリアーーン!何これ!?何で私こんな事に巻き込まれてるの!?そろそろ交代の時間なんだけど!)
手信号でギルダ達と会話するソーニャ。
ギルダ(落ち着いて!今背中を見せたら撃たれるよ!)
手話で返答するギルダ。
ジリアン「トゥー、トゥトゥ、トゥー。(逃げる、危険、チャンス、必ず来る。)」
モールス信号で返信するジリアン。
ヴァイ「なぁエマ、約束通り話し合おう。3人で。」
エマ「……約束……ねぇ……いいわ、どこで話し合う?ここ?それともレイがいる資料室?」
ヴァイ「ば、馬鹿言うな!レイの前でなど……」
アンナ「私はどこでもいいのよ。」
ヴァイ「な!?」
エマ「フフッ、さすがアンナ。覚悟が出来てるね。」
ヴァイ「く、オ、オレは……」
アンナ「無理しなくてもいいのよ、ヴァイオレット。」
エマ「そうそう、途中退場しても全然いいよ。」
ヴァイ「な、舐めるな!!ここまできたら、覚悟を決める!!」
ヴオォォォーー!!
ヴァイオレットのオーラが爆発的に増加した。
ヴァイ「では向かうぞ!レイがいる資料室に!」
アンナ「え、調べものしてるレイの邪魔はよくないわ。」
エマ「だよね、迷惑だよ。ヴァイオレットは何言ってるの?」
崩れるヴァイオレット。
エマ「じゃあ何処にする?」
アンナ「そうねぇ……」
ジーーー。
ソーニャ「うん?」
アンナ「モニタールームで。」
エマ「異議無いわ。」
エマ、アンナ、ヴァイオレット。
今まさに三つ巴の対決が始まろうとしていた。
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ケントマイルド(プロフ) - わさびさん» 遅くなりましたが感想ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。 (2019年5月15日 21時) (レス) id: a0b55a38da (このIDを非表示/違反報告)
わさび(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます!これからも応援してます! (2019年5月14日 17時) (レス) id: a869eac88d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ケントマイルド | 作成日時:2019年4月27日 0時