★標的233★ ページ11
試合が再開される。
今度はボール鬼道が所持していた。
角馬「鬼道攻めあがっていく！」
鬼道「吹雪！」
鬼道は士郎にパスし、士郎はそれを確実に貰い受けて走り出す。
でも、なにか様子がおかしい。
「よしっ！今度こそ俺が！」
「やめろぉぉぉぉ！！」
アツヤが出たり、士郎に戻ったりを繰り返して走っている。
A「士郎！止まって！！」
私の声は士郎には届かない。
士郎はアツヤと戦いながら必死にゴールを目指して走る。
吹雪「エターナルブリザード！」
私は初めて士郎がエターナルブリザードを撃つ所をみた。
やっぱり、士郎でも撃てるんだ。
そりゃそうだよね。
体はいつだって士郎のモノだから。
人格が違えど体は一緒。
でも、同じエターナルブリザードでもネロは両手でそれを捕まえた。
私がさっき痛めつけた体で、顔色を一切変える事なく、ネロは受け止めた。
「「！？！？」」
角馬「なんと、吹雪のエターナルブリザードが"簡単"に止められたぁぁぁぁ！これは失敗か！？」
士郎は膝から崩れ落ちて、肩で息をしている。
失敗？
違う。
多分アレが今できる士郎の最大のエターナルブリザードだ。
全力だった。
それでも、私に痛めつけたネロでさえも簡単に止めてしまえる程の威力なんだろう。
一之瀬「大丈夫か？吹雪」
一之瀬が俯いて動かない士郎を心配して声をかける。
吹雪「･･･ごめんね。ちょっとタイミングが合わなくて･･･」
円堂「気にするな吹雪！次は決めて行こうぜ！」
円堂は明るくそう言うけど、その言葉は士郎にとって顔を曇らせるだけだった。
A「士郎」
吹雪「A･･･」
士郎に近寄って話しかけると士郎は私を視界に捉えると気まずそうに視線を逸らした。
吹雪「ごめん、僕」
A「士郎。DFに戻ろう？」
吹雪「え？」
A「私、士郎はDFに居た方がいいと思うの、だから、戻ろう」
士郎にそう言って手を差し出す。
FWにいて傷つくならDFに戻ればいい。
本来なら士郎はDFなんだから。
わざわざFWなんかにこだわる必要ない。
吹雪「･･･さい」
A「え？」
吹雪「うるさい！僕はFWの吹雪
士郎はそう怒鳴って、私が差し出した手を振り叩いた。
A「しろう･･･？」
吹雪「！あ、ごめん。でも僕はDFには行かないから」
それだけ言って士郎は気まずそうに私の前から移動した。
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彩生(プロフ) - きぃさん» コメントありがとうございます！！更新頑張りたいと思います！ (2017年12月3日 11時) (
レス) id: 82193f36c1 (このIDを非表示/違反報告)
きぃ(プロフ) - 面白いですので、更新がんばってください！ (2017年12月3日 11時) (レス) id: 6953351f31 (このIDを非表示/違反報告)
彩生(プロフ) - いまづきさん» コメントありがとうございます！！早く更新できる様に頑張りたいと思います！ヾ(`･ω´･)ゞ (2017年11月22日 9時) (レス) id: 82193f36c1 (このIDを非表示/違反報告)
いまづき(プロフ) - 早く続きが読みたいですね！ (2017年11月20日 22時) (レス) id: 14b35c0538 (このIDを非表示/違反報告)
彩生(プロフ) - 詩子さん» コメントありがとうございます！たしかにこの作品を数年は放置していたのでそう思われても仕方ないとおもいます(笑)でもやっぱり最後まで書きたいと思ってるのでこれからも良ければ読んで下さったら嬉しいです。ファンって言って貰えて嬉しかったです！ (2017年9月3日 23時) (レス) id: 7bea5e0c46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彩生 | 作成日時：2017年7月9日 18時
