☆標的220☆ ページ46
ウルビダ「止めろグラン。Aが可哀想だ」
そう言って玲名がヒロトを止めてくれた。
ヒロト「だって！Aが！」
ヒロトが余計な事を言う前に円堂が話し始めた。
円堂「グラン？それが本当の名前なのか？」
残念。
本当の名前は基山ヒロトだよ。
グランはエイリアネーム。
円堂「お前とはもっと楽しいサッカーが出来ると思って居たのに！けど、エイリア学園と分かった以上容赦はしない！！」
グラン「もちろんだよ」
よっしゃ。
試合が普通に始まりそう。
この流れで私の事なんて忘れなさい！
グラン「A」
え。
この流れで私を呼び止めるの？
いま、みんなやる気になったばっかだよ？
え、空気読めなすぎじゃない？
グラン「A！」
A「なに？」
何度も呼ばなくても聞こえてるよ。
聞こえてて無視してるんだから、察してくれよ。
って無理か知ってた。
グラン「この試合きっと俺達が勝つよ。だからさA。俺達が勝ったらエイリア学園に来てよ。俺はAと一緒に居たい」
そう言ってグラン･･･ヒロトは私の方を真剣に見つめて、手を差し出してくる。
ほんとにさ。
ヒロトって卑怯だよね。
おちゃらけてるように見えて、たまに真剣な顔をしてくるんだから。
狙ってるのかわからないけどくグッとくるものがあるんだよね。
でもね、
A「悪いけど私はそっちにはいかない。もし、今日この試合が負ける事になっても、私はこのチームから抜ける事はない」
さっきの言葉がグランとしてじゃなくてヒロトとしての言葉なら私は頷いていた可能性はあったよ。
でも、貴方が欲しがってるのは私じゃないよね？
私と言う名の戦力が欲しいんでしょ？
そんな人の所には行かない。
A「私はエイリア学園を潰す事が目的だから」
ニッコリと笑顔でそれを伝える。
ねぇ、諦めてよ。
私はそっちには転ばない。
ここで、エイリア学園を潰すんだ。
グラン「うん、そういうと思ってた。でもね、俺は諦めないよ。だって俺はAが欲しいから。傍に居てほしいからね」
グランはそれだけ言うと自分のベンチへと去っていった。
あぁ、
なんて諦めが悪いんだ。
正面から２回も断られてるのに。
まだ、諦めないと言うんだ。
本当に、そういう所はヒロトらしい。
エイリア石に身をゆだねても、本筋は変わらないって事なのかも知れない。
グランの背中を見ながらそんな事を思った。
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彩生(プロフ) - △涼野ソラ▽さん» コメントありがとうございます！！めちゃくちゃ頑張るのでこれからもこの作品をよろしくお願いします！ (2017年5月24日 11時) (
レス) id: 7bea5e0c46 (このIDを非表示/違反報告)
△涼野ソラ▽(プロフ) - 更新頑張って下さい！応援してます！ (2017年5月24日 11時) (レス) id: 70af7cb82c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彩生 | 作成日時：2017年3月11日 14時
