1話 ページ2
高校卒業2週間前。
桜が満開に咲き乱れる中、クラスでは徐々に卒業だという実感が湧いていた。
高校3年間共に歩んできたこともあり、悲しみを持つ生徒もいれば、社会に出て自立をすることに期待を膨らませるものもいる。
今クラスでは写真を撮ったり、卒業文集を書いたり。
(夢主の苗字)Aはそんな様子をぼーっと見ていた。
私は"とある事情"で人付き合いを拒んでいたせいか、一緒に写真をとる…なんてことはない。
ああいうことをしたかったな…とも思うが、クラスメートにそもそも思入れなんてないため、仕方がないと思い、その様子をただ眺めていた。
「じゃあ集合写真とろー!」
「いいよ」
「集合写真撮るんだって!」
「みんな集まって」
私が入ったら絶対ぎこちなくなるだろう…
入らないでいよう…
優雅「(夢主の苗字)さんも一緒に撮ろうよ!」
『あっ…』
"ただ1人を省いては…"
優雅「今からクラスの集合写真撮るんだって、
まだ(夢主の苗字)さんは1枚もとってないだろ?」
『え…うん。
私もいいの?』
優雅「当たり前だろ?
大事なクラスメートなんだし。
行こう?」
『うん…』
私が頷くと彼は微笑む。
小鳥遊 優雅くん。
この学校の生徒会長であり、私の好きな人でもある。
成績優秀で、運動神経抜群。
その上誰にも優しく、まるで王子様のような存在。
誰にも優しく、こんな私にもときたま話しかけてくれる。
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だいたいは生徒=「」で表示しています。
ラッキーフラワー
アジサイ
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冷火(プロフ) - 初投稿おめでとうございます!私も実は初投稿しました!頑張ってくださいね! (2019年5月16日 22時) (レス) id: d5886401d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:お花畑 | 作成日時:2019年3月31日 22時