柱二人 ページ8
「A!かなり少食だな!」
「煉獄さんが大食いなの」
駅弁はなぜかボリュームがある、そして、味付けが独特であまり好かない、そしてすぐにお腹いっぱいになる、不思議だ
「食べてください」
乗り物独特の匂いもあり、食欲があまり湧かない、それどころか、鬼の気配がするのに全然わからないから気分が悪い
「うまい!うまい!!」
よく食べれるなぁ、と、周りの視線に刺されながら外を眺めた
「あ!哀川さん!」
「あぁ、竈門くん」
偶然だと思ったら、炎柱、煉獄杏寿郎に用があったらしい、あまり興味も湧かず、ずっと外を眺めながら気配を探った
周りは一般人ばかり、鬼なんて混じってない、なのに気配は近くだ。本当に気持ちが悪い、眠ることもできず気持ちよく外を眺めることもできない
「でも、なんで柱二人が?」
「任務でな!鬼を追っているのだがなかなか尻尾をつかめず苦戦しているんだ!さっきから二人で探っているが、どうも可笑しい!」
「切符の拝見です…」
かなり窶れた駅員さんが切符の拝見を促す。懐から切符を出し、駅員さんに渡した。パチン、と言う音が脳に響いた
「A、できたわよ」
「え、あ、うん」
さっきまで、何考えてたんだっけ?と一瞬驚いたが、最終選別に行く準備をしていたんだ。とすぐに思い出した
「これは、貴女だけの証、雪の結晶はね、同じ形はないのよ」
「ありがとう、おばあちゃん、ぼ…私、頑張るね」
長い髪の毛をなびかせ、尊敬する兄弟子である冬治の元へ行く、白銀の綺麗な髪の毛と色白の肌で、整った顔立ちの冬治は美少年という言葉がふさわしかった
「また顔に傷が増えたな」
「こんなの、すぐに治るよ」
優しく傷に触れる手は冷たくて気持ちが良かった。「女の子なのに気をつけろ」と心配してくれるのがすごく嬉しかった
「冬治…」
何故か、ギュッと抱きつきたくなった。冬治の匂いに包まれ、安心して何故か涙が出てくる
「どうした」
優しく包み込み、背中をさすってくれる、その温もりが久しぶりな気がして涙が止まらなくなった。
「もっと強くギュッてして欲しい…」
幸せだ。冬治に抱きしめてもらうだけで、私は幸せを痛いほど感じる、その温もりが、私の心を安らぎだ
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トウセ(プロフ) - 強く生きよ乙女の更新して下さい!!お願いします! (2017年10月14日 10時) (レス) id: 1bdce7f715 (このIDを非表示/違反報告)
ほほふー - 面白いです!!どんどん更新するのをまっておりますです!! (2017年8月22日 22時) (レス) id: 0a6d4540cc (このIDを非表示/違反報告)
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