祖母 ページ7
「…おばあちゃん、近場だから、て見にこなくていいじゃん、僕、もう一人前なんだけど」
「孫娘の成長だけが、私の楽しみなのよ?そんなこと言わないで、早くやっつけちゃいなさいな」
白髪混じりだが、立ち姿は凛としており、動きも侮れないほど軽やかで素早い、白い着物はキラキラと輝き、髪留めにガラス細工の雪の結晶をつけている、少しふくよかな体型だが、顔のパーツは悪くない
「分かってる…」
ちょっとは手応えあるかと思えば拍子抜けするほど弱い、鬼になったばかりの餓鬼の相手、もう少し早ければ鬼舞辻にでくわせたかもしれないが、そう簡単に姿は見せてくれない
「壱ノ型 細雪」
決まった構えはなく、どんな状況でもどんな体勢でも安定した威力を持つ機転の利く技、普通の鬼だったら頸を斬ることは問題ない
二本の刀を交差し、鬼の頸を切り裂く、頭、頸、胴体に別れ、チリになっていく
「誰から聞いたの?僕がこの辺に仕事しにくる、て」
「煉獄の坊ちゃんよ、あの子、いい子じゃない、きっと大切にしてくれるわよ」
「何言ってんの?」
男女関係に踏み込む祖母を冷たい目で見る、この人は何を隠そう、小悪魔な女なのだ。鱗滝さんがいながら他の男が寄ってくるほど魅力的で罪な女、別れた後も、鱗滝さんを悩ませ今の歳まで独り身だ。僕はその部分は遺伝しなかったらしい
「一つ足りないじゃないの、髪飾り」
「煉獄さんがお守りに一つ欲しい、て持ってっちゃった」
それを聞いて、年に似合わずキャー!!と悲鳴をあげる
「いい男捕まえたじゃないの!」
「捕まえてないし、冬治と仲よかったから絡んでくるだけ」
騒ぐ祖母を横目に、刀の血を振り払い鞘に収める、鎹鴉を肩に留め、「鬼舞辻とは遭遇せず手遅れでした。」と伝言を頼んだ
「あら、雑魚処理じゃなかったの?」
「鬼舞辻を追ってるなんて煉獄さんに言うわけないじゃん」
絶対、「よし、私も同行しよう」て言ってた。僕だって柱なのに…しかも、やっぱり仕事内容まで話されてるし
「おばあちゃんも、心配しなくて大丈夫だから」
「大事な孫娘の心配しない祖母がいるものですか!」
「僕は鬼殺隊で氷柱なの!信じてよ」
心配する気持ちはわかるさ、息子も、弟子も鬼に殺されたのだから
けど、情なんていらないんだ。僕は鬼狩り、氷柱だ。気持ちより行動なんだ
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トウセ(プロフ) - 強く生きよ乙女の更新して下さい!!お願いします! (2017年10月14日 10時) (レス) id: 1bdce7f715 (このIDを非表示/違反報告)
ほほふー - 面白いです!!どんどん更新するのをまっておりますです!! (2017年8月22日 22時) (レス) id: 0a6d4540cc (このIDを非表示/違反報告)
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