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番外編 結晶の記憶 1 ページ6

「冬治!!今日も相変わらずだな!」

「杏寿郎、お前も相変わらず暑苦しい奴だ」

冬治と呼ばれた男は、雪の結晶の模様がついた羽織ものを身につけ、髪にはガラス細工の雪の結晶が二つつけてあった。髪は白銀で、目はキリッとしており、色白の肌が美男子だと訴えるかのようだ

「今日はAをつれていないのか?」

「あぁ」

いつも隣にいる少女、哀川Aは先代氷柱の孫であり、現氷柱の継子である、黒い髪は長く一つにまとめられ、冬治とは形の違う雪の結晶の髪飾り一つに羽織りものを着ている、全て、二人の師匠、哀川殿の手作りらしい

「あまり俺に絡むな、お前といると溶けてしまうほど暑い」

「そういうな!冬治!俺とお前は同期だろう?」

何を隠そう、最終選別で共に生き残った仲である、そして共に柱をしている、冬治の謎のセンスがにじみ出る毒も慣れたものだ




「あ!冨岡さん!」

「哀川!?」

他の隊員と暇を持て余していると、変わった羽織ものを着た冨岡義勇に走りよる、鬼殺隊人気ワーストワンの冨岡義勇に好んで近寄るのは胡蝶しのぶか哀川Aの二人だけだろう

「お久しぶりですね、鱗滝さんはお元気ですか?うちの祖母は相変わらずですよ」

ニコニコと祖母の近況報告をする、それをじっと聞き耳をたてる

「鱗滝さん、まだ山奥に篭ってらっしゃるのですか?」

「あぁ」

義勇は焦っていた。何を隠そう、鱗滝左近次と哀川氷華は柱時代の同僚で元恋人なのだから、鬼殺隊の中ではかなり有名な話である

何を焦っているのかというと、我が師の近況をどう伝えれば良いのか分からないからだ。変なことを言うと誤解されてしまう、口に出すのが苦手な義勇にとっては難しい

「やっぱり、鱗滝さん、おばあちゃんにまだ未練がある感じですか?」

ニヤニヤと覗き込まれるが、表情を崩すことなく、「しらん」と答える

内心は図星でかなりヒヤヒヤしている

「あまり冨岡に詰め寄るな、行くぞ」

「あ、はーい!
おばあちゃんによろしく言っときますね!」

ばいばーいと手を振る姿を見送った

Aは哀川氷華の腕だけ継ぎ、見た目は完全に別物だ。一度会ったことがあるが、結構強烈な方だった事を覚えている

まさに無双、女の強さを化身とした人だった

祖母→←炎と氷



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トウセ(プロフ) - 強く生きよ乙女の更新して下さい!!お願いします! (2017年10月14日 10時) (レス) id: 1bdce7f715 (このIDを非表示/違反報告)
ほほふー - 面白いです!!どんどん更新するのをまっておりますです!! (2017年8月22日 22時) (レス) id: 0a6d4540cc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ふじょし | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年8月21日 23時

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