勇気 ページ23
『弱虫、杏寿郎さんの気持ちも知らないくせに、柱のくせに、冬治の意思を継いでるくせに、向き合わないなんて、継子失格だね』
ドクン、と心臓が跳ねた。悔しくて情けなくて、涙も止まらない
「奥義 煉獄」
「ぁ…」
ついに出た奥義に、目を向けた。ボロボロの体なのに、どうして…なんで…そこまで…
「煉獄さん…！！」
鬼の腕が貫通した腹、腕を封じる血管の浮き出た手、もうすぐ日が昇る、体を張って殺す気らしい、今がチャンスだ。動け、動け！！！
そやな時、竈門くんが真っ先に動いた
「竈門くん！！動いちゃ…」
「俺たちがやらなきゃ！！煉獄さんの努力が報われません！！」
重症を負っているのに、この子は勇敢に立ち向かった。
「っ…！！」
だが、ギリギリのところで掴まれた腕を切り落とし逃げたのだった
「逃さない…！」
動け、動け！！！煉獄さんが命をかけて守ったもの、先輩として見せてくれた背中！
もう見たくない、感じたくない…大事な人がいなくなるのを、また一人になるのは
無視して抑えて離してたけど、煉獄さんが居てくれたから僕は救われた部分もあった、冬治の真似事が嫌で嫌で仕方なかったけど、だけど嬉しかった。
全部全部冷たく当たって返してたけど、本当はすごく嬉しかったんだ
「竈門くん、後は任せろ」
「哀川さん…！」
泣いて叫ぶ炭次郎を追い抜き、黒い刀が刺さった鬼を追いかける
胸が熱い、この熱を感じたのは本当に久しぶりだ。熱くて苦しい、苦しくて苦しくて仕方がない
「参ノ型！！吹雪！！！」
この技は飛距離が長く威力も安定しているが、止まっていないと出せない
見事、鬼の足に命中したが、一時停止していたため追いつくことはできなかった
「はぁ…はぁ…」
逃がした。首は切らなかった。それより、煉獄さんは死ぬ、見ればわかる、冬治の時と同じ感じがした。もう間に合わない、あの時ぼくが応戦していたら？きっと結果は変わってた。
「死と…向き合わなきゃ…」
もう逃げないよ、煉獄さん、冬治…
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トウセ(プロフ) - 強く生きよ乙女の更新して下さい！！お願いします！ (2017年10月14日 10時) (
レス) id: 1bdce7f715 (このIDを非表示/違反報告)
ほほふー - 面白いです！！どんどん更新するのをまっておりますです！！ (2017年8月22日 22時) (レス) id: 0a6d4540cc (このIDを非表示/違反報告)
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