番外編 結晶の記憶 4 ページ16
「…よぉ、A」
「あ、奇遇ですね！」
冬治のように付き添っているらしく、茶菓子やで一人、ポツン、と座っているAに話しかける
奇遇も何も、柱合会議の前だ。この辺ならばったり鉢合わせすることは珍しくもない、まぁ、会議の前に女と会う約束をしている冬治も珍しくはない
「どうかされましたか？」
美味しそうにわらび餅を食べるAの横に、少し間を空けて座る、皿の数を見ると、なかなか食べている、全て冬治に請求するんだろう
「モテる男は罪ですよねー」
じっと、冬治と女の後ろ姿を見る、その視線は、呆れ、というよりか、嫉妬だ
「私の"師匠"なのに…」
ムスッ、としながらわらび餅を追加注文する、惚れた女にこんな顔させる冬治が許せなかったが、ここは抑えた
「…Aは…どんな男が好みなんだ？」
恥ずかしさで声が震えたが、なんとか言葉に放つことができた。キョトン、とした顔をして俺の顔を見る
「な、なんだよ」
「いや、おかしな質問するんですね、不死川さん、て、好きな人でもできたんですか？」
今度はニヤニヤとしだす。口元を隠しているが、隠しきれてはいない
「んな事どーでもいい！質問に答えろ…」
図星だー、と嬉しそうにしていて腹が立ったが、惚れた弱みで許せる、本当に喜怒哀楽の激しいやつだ
「私は、包容力のある方です」
頭に浮かんだのは煉獄だった。包容力で煉獄に敵う気がしなかった
「でも、私には冬治がいるんで、恋人はいいかなぁ、て…
あの人を悪い女から守ってあげないと！」
Aに男ができない理由がわかった気がした。そして、冬治に目をつけた女はタダでは済まないことも察することができた
「なら、俺がお前を悪い男から守ってやるよ…」
照れながらも勇気を出して声に出した
「非常にありがたいのですが、まったくもって無駄な心配です！私、そんなにか弱そうに見えますか？」
違うんだ。お前を舐めてる、とか、女だから、とか！そういうのじゃねぇんだ！気づいてくれ！
「い、いや…」
馬鹿なところも、おれはすきだ
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トウセ(プロフ) - 強く生きよ乙女の更新して下さい！！お願いします！ (2017年10月14日 10時) (
レス) id: 1bdce7f715 (このIDを非表示/違反報告)
ほほふー - 面白いです！！どんどん更新するのをまっておりますです！！ (2017年8月22日 22時) (レス) id: 0a6d4540cc (このIDを非表示/違反報告)
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