番外編 鬼滅学園剣道部 1 ページ15
「ふぅ…」
面を取り、顔の汗を拭き取る、そこから出てきたのはショートボブの素朴な顔立ちで大きな目に瞳は琥珀色の女子だ。
後ろ姿はまるで男の子のよう、剣道部に見学に来ていた新入生達は金色の悲鳴をあげた
「哀川先輩!二年生なのに高等部のエースで二刀流も使えるんだって!」
「素敵!!ねぇ!声かけようよ!」
その後ろ姿を見てギリギリと歯を食いしばり、目を飛びしながら嫉妬の視線を送る
「哀川先輩!凄いです!」
「何人も軽くあしらって!」
その声に振り向くと予想外に女の子らしい顔立ちに少し戸惑う
「ありがとう、もし良ければ明日も来てね」
わざとだろうか、少し声を低めにしてスマイルを届ける、絶対狙ってる、と誰が見ても分かるのだが、カッコいい女子は女子にモテるのだ
「…制服姿も普通に似合う」
高等部ですれ違う機会が何度かあり、昼休憩の購買のパン争奪戦で手に入れた戦利品を鼻歌交じりで食べる姿を見る
着崩しは全くなくてスカートも膝上、胸は制服の上だとわかりにくいほど小さい、手足は細く、髪につけてある綺麗な雪の結晶の髪飾りが女の子らしさを出し、剣道部のエースだとは誰も思えない形をしている
「おい!そこの金髪!Aを何見つめている!!お前のような不良に哀川道場の長女に想いを抱くか!馬鹿たれ!」
「はぁああ!?」
変な先輩に絡まれた!と後悔しても時はすでに遅し、冨岡先生に助けを求めたが無視され、持ち前の速さでその場を去る、おい生活指導、仕事しろ
「紋川!!勝負しろおおお!!」
「哀川"先輩"ね」
猪突猛進と叫びながら突っ込んでくる伊之助にラリアットをかまし、戦闘不能にする、細いくせに流石剣道部、毎日竹刀を振っている腕は強い
「A!俺が守ってやるから後ろに隠れていろ!」
「その必要はないと思うよ」
ラリアットを食らった伊之助は廊下にひれ伏せ「スミマセンデシタ…哀川先輩」と、片言だが白旗を掲げた
イケメン系女子つえぇ…と、痛感した善逸だった
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トウセ(プロフ) - 強く生きよ乙女の更新して下さい!!お願いします! (2017年10月14日 10時) (レス) id: 1bdce7f715 (このIDを非表示/違反報告)
ほほふー - 面白いです!!どんどん更新するのをまっておりますです!! (2017年8月22日 22時) (レス) id: 0a6d4540cc (このIDを非表示/違反報告)
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