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レッスン室を出ると、
お世話になっている振り付け師さんと、見たことのない男性が話していた。
とりあえず、振り付け師さんに挨拶に行く。
「あの〜どうも。お疲れ様です。」
「あぁ櫻井さん！そちらこそお疲れ様です。」
「いえいえ………
あの、その方は？」
「あっ、えっとこの人は…」
「今度の新曲に、振り付け師として起用してもらうことになりました、泉です。
櫻井さん、よろしくお願いします。」
深々と頭を下げられ、慌てて俺も頭を下げ返す。
喋り方からしても、
礼儀正しい人だという印象を受けた。
俺は礼儀正しい人の方が好きなので、
泉さんは初対面にして好印象だった。
その後お互い同時に頭を上げ、
シンクロしましたねと笑い合った。
あ、なんか好きな雰囲気だ。
俺は上機嫌で泉さんと会話し始める。
「いや〜それにしても櫻井さん、
テレビで見るより生の方がやっぱり……
スッゴいイケメンですね！」
「あはは、ありがとうございます。
テレビで俺ら…嵐、見てくれてるんですね。」
「はい！
特に櫻井さんのこと、よく見てますよ。
今日もカッコいいな、イケメンだなあ…って！」
「はは、なんすかそれ(笑)
でも嬉しいです、ありがとうございます。」
「いえいえ。こちらこそ、振り付けを担当させて頂きますので…
精一杯、嵐の、そして櫻井さんの魅力を引き出せるように頑張ります。」
「何か妙に俺に力入れ込みますね…(笑)」
「そりゃあだって…………
櫻井さん、素敵ですもん………………」
じっと見つめられて、少し戸惑った。
かあっと頬が熱くなる。
顔も赤くなってたみたいで、
「櫻井さん、真っ赤(笑)」と、
馴染みの振り付け師さんに笑われてしまった。
俺は「やめて下さいよ〜」と、
照れを隠すようにふざけた。
でも、俺を見る泉さんは、全く笑っていなくて。
穴が開くほど、じいぃっと見つめられていた。
そろそろその視線に耐えられなくなってきた時、
後ろから ガッ！と腕を捕まれ、
そのまま後ろに引っ張られた。
驚いて振り返ると、
「智くん………」
「翔くん……！」
いつもの穏やかな顔とは打って変わって、
切羽詰まった、青ざめた顔がそこにあった。
俺はそんな顔を久々に目にし、たちまち心配になった。
「ちょっ………大丈夫、智く…」
その顔に手を伸ばそうとしたが、
強く腕を引っ張られ、グイグイと引きずられるように、その場を離れていく。
「ちょっと待っ…智くんっ？」
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hanimaru820(プロフ) - お互いの切ない気持ちとキスの時の描写がお上手でドキドキ感がとてもよく伝わってときめいています！続きを楽しみに待っています。 (2019年12月21日 9時) (
レス) id: cbead40e87 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 橙さん、初めまして。お話ありがとうございます。楽しく読ませて頂いております。続きが楽しみです！ (2019年10月21日 9時) (レス) id: 6cd0f843d6 (このIDを非表示/違反報告)
パステル*(プロフ) - 応援しています。頑張ってください！！ (2019年10月20日 23時) (レス) id: 09f3d4132d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：橙 | 作成日時：2019年9月1日 21時
