[wrwrd!]君といるだけで (ページ2)

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1話ページ2

今日も1人の食卓にわたしが作ったご飯が並ぶ。

2人で住むために買ったこの家は私にとって鳥籠の様になっていた。

彼がいないこの家に私にとって価値なんてないのに、彼はいつも私を置いていく。

壊れかけていた私の心を治してくれたのは彼だ。

でも彼は私では満足できないみたいだった。

1人夕食を食べ彼の事を考える。

彼との出会いは学生の時、初めて話しかけられた。

彼にとって遊びでも、私は本気だった。

今日も、もう1つのご飯はゴミ箱行きだろう。

彼に求められた物は全て彼にあげていた。

私は全てを彼に渡した、私にとって彼が全てだったから。

でも彼は私の全てでは満足出来ないようだった。

でも、それでも空っぽだった私を満たしてくれたのは彼だった。

「君の全てをしっかり受け入れるよ、大丈夫、心配しないで」

そんな事を言われたのはいつのことだろう。

でも、消えない後遺症のように満たされた気持ちが忘れられずに

今日もこの家で彼の帰りを待つ。

彼にとって都合のいい存在でいることが全てだ。

もう、捨てられたくないから。
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
皆さんだったら、このAさんが言っている
「彼」の事が誰か分かりますよね？

ある歌に感化され衝動書きしてしまいました。